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Rune guitar

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ギターリペアと日々のコト・・・

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 さてさて、オリジナルギターCurionのお話もだんだん書く事が無くなってきて・・・いやいや!そんな事はありません。まだ、もうちょっとあります。今回はデザインにまつわる話をしましょう。

 Curionはもうかれこれ10年くらい前からイメージだけはあって、元になっているのは言わずもがなテレキャスターベースやオリジナルプレシジョンベースです。当初はラウンドエッジは考えてなかったので、正確にはテレキャスターベースの方ですね。

 元々、個人的にテレキャスベースのデザインが好きで、特にあのトレードマークのピックガードにやられておりました。で、当時そろそろ修理以外にもネタを持っておきたくて製作を模索し始めるわけですが、商売で考えたら当然ストラト作った方がいいんです。注目されやすいですから。
 実際作る時も、ネックやボディーはわざわざブランク材から削りださなくても、NCで作った製品があちこちで売ってますから、特に初期投資もなく精度の高いモノを揃えられるなどメリット多いです。
 あ、もちろん自分でボディー、ネック作ってる工房もたくさんありますよ。でもどこかに発注してる工房もあります。そして念のため、それがいい悪いの話をしてるのではない事は理解してくださいね。

 話を戻して、じゃなんでそうしなかったか?なぜストラトじゃないのか? 

 一言で言えばやりにくいからです。本家意外にもストラトはたっくさ~んあります。SUHRとかSADOWSKY、JAMES TYLERなどのハイエンド系とかも含めたら、入り込む余地なんてなかなか無いようにも感じましたし、みんな考えることは同じというか、ネタも被ってくるから差別化が難しいんです。どっかの二番煎じになりかねない。

 で、どうせやるなら自由度の高さを取ろうという事で、オリジナルシェイプ(模倣っちゃ模倣なんですが)になっていった次第です。細かなスペックはもう散々書いてきましたから今さら言わんですがアウトラインについて少々。

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 ボディーの1弦側のラインはカッタウェイ内側をちょっとイジッた以外はほぼテレです。ここを基準にダブルウイングのピックガードや6弦側のラインを決めていきました。そう、ストラトのシェイプじゃないんですよ、これ。本家にも無いボディーシェイプなんです。
 エッジについては68~9年頃のテレみたいな、Rの大きくないエッジにしました。てか、もっと鋭いかも。なんか、ああいう板っ切れみたいな半加工のような雰囲気が良いなと。

 ヘッドストックもよくテレと間違われますが、こちらもオリジナルっす。小さくしたかったのもあったんですが、やはりテレキャスベースのイメージに沿ったデザインにしましたさ。先端部分がテレよりも丸いでしょ?

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 で、コントロールパネルはテレのものをひっくり返して使用。どうせレバーSWはそんな頻繁に使わないし、ボリュームを近づけたかった事もあってちょうどよかった。

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 さーて、プロトはま~だ上がってこないでㇲ。いったいいつになっちゃうんでしょ。
まあ、待つしかないんですかね。  それでは。

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# by Rune-guitar | 2017-03-20 02:50 | guitar repair
 ちょっと間が空いてしまいましたが、企画はちゃんと進行中ですよ。まずはプロトとして "Rock" のアッシュボディー、ローズ指板を準備しとります。ボディー形状はスクエアエッジですね。カラーはまだ決めてないんですが、アッシュの木目を活かそうとするとブロンドかサンバースト?。
ん~、気分的にはまだやってない色にしたいんだけど、PRにも使いたいからなあ。木目無視してソリッドカラーにするのも有りだけど、候補ありすぎてね。う~ん迷う。
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 "Rock" は一番最初に作ったモデルで、ボディー材はマホガニー。上の画像ね。ギブソン直系の、アメリカ南部はブルース発祥の地・・・的な音でㇲよ。良く言えば男臭い、悪く言えば野暮ったい、そういう材ですね。マホは。大好きっす

 当初、指板はメイプル1ピースのみだったから、その時はカラーは白(灼けたオリンピックホワイト)で、イングヴェイマルムスティーンのダックみたいな雰囲気にしました。こういう何かを彷彿させるようなのは大好きで、例えば黒メイプルならクラプトンのブラッキー!とか、フェスタレッドのローズ指板ならゲイリームーア!みたいなラインナップでやりたいんだけど、今回のプロトはアッシュだからね。普通ならタバコサンバーストだけど、ローズ指板じゃ似合わないし。3トーンサンバーストならローズ似合うけど、70年代後半のスペックみたいだしなあ。

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 このボディーは ”Rock” の次に作った ”Classic” というモデルのボディー。マホガニーのトップとバックに5mmのアッシュをラミネイトしたセミホロウ構造のモデル。今回の企画では予定してないモデルだけど、顔のイメージ画像として使いました。こんな感じ。
 やっぱアッシュの魅力はその音の明るさとハッキリした輪郭。先の南部から一気に西海岸ですねー。軽くて音の立ち上がりも早いので、材としては人気あります。これにジェスカーフレット(もちろんステンレス)、510のブリッジ、RAW VINTAGE のスプリングとくればもう無敵ですよ。今もっとも勢いのあるコーディネートっす。
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 そんでもってその次に作った3兄弟の末っ子が ”Contoured” 。テレ風のスクエアエッジからストラト風のラウンドエッジになって、ピックガードもスモールになってます。多分これが一番バリエーションを増やしやすいモデルかな。なんか70年代っぽいからあらゆるカラーが似合うんじゃないかな。キャンディーアップルレッドとかカッコよさそう。
 今回ラインナップのボディー材はアルダーとアッシュの2種類(いつか自分用にマホのを作ろうか)。アルダーという材はフェンダー系ギターで最も使われている最優秀ボディー材で賞!世の中のエレキの音は半分くらいコイツなんじゃないかと思ってしまうくらいポピュラーな木です。明るく爽やかで適度にウォームで、アッシュ同様のウエストコーストからモダーンミュージック、ロック、インストルメンタル等々ほぼ完璧にこなします。材による音の違いを比較する時に基準とされるくらいスタンダードな材でㇲ。ホント扱い楽~。

 こんな風にCurionはボディーと指板材のコンビネーションが実に豊富。組み合わせはなんと10種類にもなってしまう。どうしよう。
まあ、ともかく企画は進んでおります。ご興味のある方はぜひお試しになってくださいね。

それでは。

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# by Rune-guitar | 2017-03-09 00:04 | guitar repair
 Curionネタ今回はサーキット編!

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Curionのサーキットはちょっと好みの別れるところがあるかもしれません。オールラウンドなタイプではなく、どちらかというとストレートなロック寄りの構成になってまして、なんとトーンがありません。
 これは僕自身がハードロック出身だからに他ならないんですが、師と仰ぐエディーヴァンヘイレン氏よろしくトーンって使った試しがない。てか配線切ってました。この世代には顕著に見られる傾向なんすよ。

まあ、言い訳ですね。もうそうなっちゃってるんで・・・はい。
画像をご覧いただくと分かりますが、2ハムスタイルでコントローラーはポット2つにSW2つ。よく間違えられるコントロールパネルのレバーSWはPUセレクタ―ではありません。PUセレクタ―は6弦側の肩にあるコレです。あらら、フロントとリアが逆に表記されてますね。ごめんなさい。実際はレスポールなどと同様の構成です。
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 この右側の方、足がいっぱい生えてるヤツを使ってます。3WAY 12ピン ミニトグルSW。操作感がなかなかGOOOOOOOOD!な一品。パチパチとしっかり切り替えた感があって好きです。


 では、コンパネ側のレバーSWと2つあるノブのもう一つは? レバーはワイアリングセレクタ―、ノブはコイルバランサーとなっておりますね。これがCurionサーキット最大の特徴になります。

 まず、コイルバランサー。コイツはリアPUに対して作用する機能で、ハムバッキングの片方のコイルにボリュームを付けたような回路になっとります。つまり、絞り切るとリアPUはコイルタップ状態になる訳で、一般的にはミニSW等でパチンと切り替えるところをポットで無段階に変化させる事が出来るんです。
 開発当初はもっと複雑でシリーズ~タップ~パラレルへと無段階で変えられたんですが、さすがに使わねーって事でボツになりました。要するにパラレルよりタップの方が使えたって事でㇲ。このタップ途中の音が、微妙に甘くなってこれはこれで良いかなとも思ってます。

 そして一番ややこしいレバーSW。ワイアリングセレクタ―と呼んでおりますが、イメージとしては演奏中にカチャカチャ切り替えるものではなく、予め3通りの配線パターンから1つ選んで使う感じですね。

 まず1つ目は画像での位置 "1" 。これが基本形というか、何の仕掛けもないただの2ハム1ボリュームのみ!。シンプル イズ ベスト!!特に説明いらないですね。

2つ目は飛ばして3つ目。このポジションではコイルバランサーがONになり、リアPUをどんな状態で使うか自由にセット出来ます。タップで使うも良し、中間ポジションでちょっと甘いトーンにするも良し、もちろんいつでも変更出来ます。

 そしてそして飛ばした2つ目は、このワイアリングセレクタ―が(ややこしいですよ!)PUセレクタ―がミックスポジションの時のみONになります。つまり予めバランサーを絞っておいて、リアをセレクトしてる時は普通のハムバッキングサウンド。ミックスポジではオートでコイルタップになるなんて使い方を想定してる訳でㇲ。

 更に!ボリュームポットにはハイパスフィルターを仕込んでありますが、コレもワイアリングセレクタ―と連動してて、1では機能しません。>何の仕掛けもないただの2ハム1ボリューム ですから!。 
 2番3番ではONになるので、曲によって使いやすい方を選んでください。コンデンサーは0.0022μ、抵抗は220KΩです。
 
 その他、キャビティーのシールドはかなりしつこくやってるので、ノイズはほんと少ないですよ。 ブレイクなんかで一瞬しーんとした中ジーってなるのヤですよね。僕にとっては割と優先順位上な事項。

 最後にピックアップはリアにダンカンAPH-1b ゼブラ、フロントにSM-1n niを搭載。パワーはそんなに無いですが、クセの無い使いやすい音です。ノーマルピッチですが、まあこの辺は好みで変えていただいてもよいかと。はい。
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 Curionネタ、上から順に下りてきましたが次回はボディーについて。材の違いによる個性の違いをお伝えしようかな。

それでは!


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# by Rune-guitar | 2017-03-02 01:03 | guitar repair
 当方オリジナルギター "Curion" ネタの続報です。この前フェイスブックページの方に挙げようとしたらどうにも上手くいかないので、こちらで改めて。インスタだと文字多いのも気が引けるしね。

 で、フェイスブックページで途中になっていた話の続きですが、そう、Curionのネックポケットは他の一般的なボルトオンジョイントのギターよりも1mmほど深くなっています。これは別にそうすると音が良くなるとかそういうのでは全くなく、狙いはサドルのセットアップを低めにしたいからなのでㇲ。

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 これは僕が事あるごとにあちこちで言って回っている、ローポジションでのイントネーションチューニングに関わる事でして、ズバリ!ナット及びサドル上での弦との摩擦が大きくなるとオクターブチューニングはシャープする傾向にあるのです。

 よく分かんないでしょ?

 もうちょっと具体的に言うと、ストラトの6弦のローポジションって音合いにくくないですか? 例えば3フレットのGとか。まあ、強く押さえちゃいがちですけど、そう言うんではなく、ローコードのGで3弦開放のGと比べるとなんか上ずってるような感じ。特に太いフレットなんかだとより顕著になりますよね。これをなんとかしたい訳でㇲ。

 そもそもオクターブチューニングって必ずしも12Fで合わせる必要は無くて、肝心なポジションで合っててこそです。なので、低音弦では5Fとかを中心に合わせたりします。ところが!6弦に於いてはサドルを目いっぱい後退させてもなんか追いつかない。ていうか途中からサドルの後退量に見合うピッチの変化が得られなくなってくる。

 ここです! サドルを後退させると弦がサドル上でより強く折れ曲がるので、摩擦係数が上がっちゃうんですね。詳しいメカニズムはブログレベルではあまりに長くなるので割愛しますが、要するにサドル上で弦に付く角度がきつくなるとシャープ率が上がる傾向にある故、サドルを後退させて弦長を稼いでも帳消しになってしまう。オクターブ調整が上手くいかなくなるんです。

 これを解消する(回避する?)にはどうしたらいいかって~と、この角度を緩くする為に2つの方法があります。

 一つは弦高を下げる。というより正確にはサドルの高さを下げる。ストラトのシンクロトレモロではブリッジプレートの弦が出てくる位置が変えられないので、サドルを後退させて角度がきつくなった分、サドルの高さを下げる事で元の角度に近づけることが出来ます。

 もう一つはブリッジごと後退させる。サドルを後退させる代わりにブリッジごと下げてしまえばサドル部分での角度増は防げます。ま、これは大工事になっちゃいますが。

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 Curion ではこの両方をやってる訳です。サドルを低くセットする為にネックの位置をより深く落とし込み、サドルの後退を最小限に抑える為にブリッジの取り付け位置を1mm程度後ろにしています。


 説明がへたくそで申し訳ないですが、重ねて言うと今回のお題ネックポケットの深さは、サドルの高さを低めにした結果、必要な弦高が得られなくなる対策として、ネック位置を下げて弦高を稼ぐ為のものだったんです。
 ついでに言っちゃうと、通常のシンクロトレモロのサドル高さ調整用ネジは長さ10mm(1,6弦は8mm)ですが、Curionでは全て8mmのステンレスに交換してます。(gotoh510のユニットでは1,6弦はネジの下に溝があり、ちょっと深くなってるので実質7.5mmくらい?)


 おわかりいただけましたでしょうか。昔はストラトのジョイントってもっと深かったように記憶してるんですけどね。ボディートップからネックがどの位出てるか。多分22フレットになってフロイドローズなんかが出てきた辺りからどうも今の形になってしまったように感じます。工場の都合なのか、そうやってその都度部分部分で変えていったツケですね。

さあ、そんなこんなで次回はサーキットの話をしましょうかね。それでは。

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# by Rune-guitar | 2017-02-28 00:47 | guitar repair

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前回のブログで取り上げた、当方のオリジナルギター“Curion”が量産モデルとして販売開始なるか!?という話ですが・・・

なりました!

はい、長年の企てが遂にカタチになりまして、正直“大丈夫なのか?ルーンギター!”との声も聞こえてきそうですが、こういう事はやらないといつまでも出来ないので、やっちまいました。あとはもう、いかにこのギターを知っていただくか。ホント物は良いのでぜひお試しいただきたい。ってまだ完成してないんですけどね。

でもまあ善は急げで、このギターの特徴をざっとご紹介!


基本的にはフェンダー系のテイストで、レリック調のフィニッシュも相まってヴィンテージ寄りのギターに見受けられそうですが、いやいやコイツの一番の売りはその設計概念なんです。

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もともとこの手のボルトオンスタイルの基礎はもう60年以上昔のもの。当時まだ弦のゲージは太く、フレットは細く、プレイスタイルもシンプルなものが多かった時代。そもそもこの設計自体が異色でさえあった訳で、それを大した改良もなされずに今なお現場で使用されてるのはもう“さすがレオ・フェンダー!”としか言いようがないんですが、いやしかし!“やっぱ直すところは直しましょうよ”って部分があるのも事実。こちとら直すのが本業なんで。

で、いろいろその基礎からちょっとずつ都合の悪いところを私なりに変えていった集大成がこのCurion。詳しくはWEBSITEを見ていただくとして、ポイントを列挙していこう。

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1、ストラトより短くレスポールより長い、PRSよりもちょっとだけ長い25.25インチスケール。ニコニコって覚えて下さい!


2、ヘッドには約1度のアングル付き。3弦のテンションが稼ぎやすい。


3、フレットは今人気のジェスカーステンレス。音の立ち上がり、分離がGOOD


4、指板はもちろんコンパウンドラディアス。12Fで10インチRなので低い弦高にも対応。


5、ナット、ブリッジの位置を僅かに修正する事で、よりローポジションに強いオクターブチューニングが可能に。


6、ブリッジはGOTOH 510シリーズのスチールブロックを採用!これホント音良い!おまけにRAW VINTAGEのスプリングとくれば悪い訳がない。


7、徹底したシールド処理でかなりのローノイズ。パッシブ回路なのにキャビティーシールドの無いアクティブPUよりもローノイズ。まあハムバッカーだけどね。



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てな具合で、どちらかと言えばハイエンド寄りの、現場寄りのギターなんです。でも若い人しか似合わないようなルックスじゃなくて、“コイツ俺と同い年”的な付き合い方も出来るような、そんな相棒になってほしいんです。

この他にも色々隠しネタあるんですが、それはHP見て下さい。まだこの量産モデルのページは無いんですが(物がまだ無いので)オールハンドメイドモデルのページが参考になります。外見ではペグが変わるくらい。あ、ハンドメイドモデルは定価設定が違いまして、量産型は実売価格で30万前後を予定しています。

それでは完成の暁にはまたお知らせいたしますので、乞うご期待を!

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お問い合わせはメールでも受け付けております。

おまけに予約まで受け付けちゃいます。とりあえず初回6本なのでお早めに!

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これはイメージね。

ではまた。


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# by Rune-guitar | 2017-02-03 03:27 | guitar repair