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Rune guitar

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ギターリペアマンの視点から、仕組みやパーツなどにまつわる話しを綴っています。

無題

 大阪で高校2年生バスケットボール部主将の男子生徒が自ら命を絶ってしまった。顧問の教諭からの体罰を苦にしてとの事。とても残念です。親御さんはさぞかしお辛いでしょうね。ご冥福をお祈りします。

 僕にも高校時代、平手打ち程度の体罰らしきものを受けた経験はある。まあ、怒られて然るべき事はしていた訳で、特別理不尽とも思わなかった。ただ、引っぱたかれた時に感じる印象が違う先生がいたのを覚えている。

 何人に引っぱたかれてるのかって話だが、そんなには多くない。が、その中でたった1人、1人だけ、


”あ、コイツ今、オレの事気に食わないからブったな”


 って感じた先生がいた。確かに僕のとった態度はかなり生意気だった。ガム噛んでたからね。今思えば自分の幼さは恥ずかしい限りなのだが、恥ずかしついでに未だにその先生は僕の中で最低の部類に属している。



 そう、その先生は ”叱った” のではなく、単純に ”ムカついたから手が出た” のだ。

 教師も人間、カッとなる事もあるかもしれないが、自分のやった事がまちがってなかったかを検証出来る能力は持ち合わせていて欲しい。中1の息子を持つ親としては切に願う。



 昔、”さよなら小津先生”という田村正和が元エリート会社員の教師という役のドラマがあった。僕の好きな君塚良一氏が脚本を手がけていて、その中の一話(第6話らしい)に印象深いセリフがある。はっきり覚えてないのだが、だいたいこんな感じのやりとり。dvd見る予定の方は読まないでね。


 瀬戸朝香演じる竹刀片手のスパルタっぽい教師の体罰について。彼女曰く、これは躾だと、愛情だと。それに対して小津先生の答えは

”お父さんが君を殴った愛情は本物だろう。だが、君が生徒を殴るのは愛情じゃないよ。感情だよ”

瀬戸朝香が ”生徒は自分の子どもも同然じゃないの?”とかなんとか言うと、

”彼らは私たちを親だとは思ってないよ”


 そう、そうなんだよね。世の中にはこういうチグハグな行き違いとか思い過ごしとか、そんなのがいっぱいある。大人は自分が通って来た道なのにあまりに昔の事で思い出せない。子どもは親に全てを話してくれる訳ではない。訊いても言ってくれない事なんかもあるんだろうな。いつか彼が悩みを抱え込んだ時に自分は気付けるかな。



 その息子は明日から泊まりでスキー教室である。これからの成長を見守るのって神経擦り減るんだろうなあ。ふ〜。
by Rune-guitar | 2013-01-08 23:35 | いろんな事

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