ブログトップ

Rune guitar

runeguitar.exblog.jp

ギターリペアと日々のコト・・・

<   2013年 08月 ( 2 )   > この月の画像一覧

 今から30年以上前の話。当時高校生だった僕はアコースティックギターにのめりこんでいたのだが、クラスメイトの影響で初めてハードロックやらヘヴィーメタルなどのエレキサウンドを真面目に聴くようになる。まあ、つまりは中学時代からバンドでドラムやってたクラスメイトに仕込みを入れられてた訳だ。

 彼はコージーパウエルが大好きだったので、ずっとレインボウなんかを演ってたらしい。で、まあ文化祭でバンドやれるとなってメンバー探しの末に一番手頃な位置にいた僕を引きずり込んだのだが、それが僕とエレキの出会いになり、以降もう既に人生の2/3を共に過ごし、ついには自分のブランドで自分の思い描くギターを作ってしまうまでにに至るとは本人もクリビツテンギョウである。

 そして、その初めて真面目に聴いたエレキギターの音こそリッチーブラックモア大先生のストラトサウンドだったのだ。ん〜、一般に言われるストラトサウンドとはかなり違うが仕方ない。故に僕のストラト観は標準よりややズレているが、物事は一方向から見てはイケナイという言い訳の元、僕なりのストラト論を展開してみたいと思う。”いやそれは違う!”とか出てくると思うが、いわゆるうんちくとは違う話を心がけよう。そんなもんはwikiはじめいろんなサイトにた〜くさん書いてあるだろうから。


c0179274_23413039.jpg


 さて、僕にとってのストラトの最大の魅力はその”抱えたときのバランス”だ。若い方にはピンとこないだろうが、現在売られている多くのギターはストラトを祖先とした亜種のようなもの。80年代半ばに流行った改造ストラトの流れを汲んでいるカスタムギターだ。そしてその子孫達が伝統のように受け継いでいるのが左右非対称のダブルカッタウェイ。6弦側の角(ホーン)を長くする事で座って弾く時と立って弾く時のボディーの位置があまり変わらないようになっている。レスポールはこれがあまりにも違うのだ。

 このデザインを思いついたレオは凄いよ(ダチ?)。いやホントに彼が考案したのかは知らないけど、これのおかげであのストラップで下げた時の絶妙な位置関係が出来上がった訳で、おそらく誰しもが

”オ〜、トッテモヒキヤスイネ〜”

と言ったに違いない。


 そしてもう一つ、シンクロナイズドトレモロユニット。
c0179274_2335044.jpg

現在のフロイドローズやウィルキンソンも、このシンクロトレモロが無かったら世に出ていたか分からない、いやたぶん無かったとさえ思う。それくらいこのユニットはとてつもないのだ。なんたってブリッジがボディーを貫通してる上に、更に裏からバネで引っぱるという有り得ない造りなのだから。
c0179274_23362877.jpg

 ジミヘンウリジョンインギーそしてリッチー終いにゃ初期のエディーまでアーミングの名演はこのユニット無しには語れないのだ。チューニングの狂いもなんのその。直しゃいいじゃん的な負担の無さが良い。

 この他、電装系サーキットを1枚の板(54年当時はベークライト)にまとめてベタッとネジ止めとか、
c0179274_23374438.jpg

ネックもガガッとネジ止めとか、ストラトにはまあおおよそ楽器作る気持ちは無かったろう?的なアイデアが満載なのだ。

 まだあるぞ。ネックはメイプル材の1ピース。ヘッドアングルも無い。当時ギターのネックはマホガニーが当たり前で、その上にエボニーやローズウッドの指板を貼り、そこに打つべきフレットを彼はメイプルネックに直接打ち込んじゃった。結果オーライ。な〜んも問題無し。むしろ倒しても折れない、収縮差で反ったりしないタフなネックが登場した訳だ。

 オマケに塗装は車用の塗料。あくまで効率重視。色は豊富にあるし、品質は実証済み。なんたってキャデラックとお揃いのギターなんてカッコいいではないか。おそらく誰しもが

”オ〜、トッテモカッコイイネ〜”

と言ったに違いない。


 なんだか褒めてるんだか貶してるんだか判りにくいが、けなすなんてとんでもない。僕はストラトが大好きなのだ。あんまり好きだと欠点も好きになってしまうが、次回はこの欠点について..というか、チューンアップやセッティングなんかについて話してみたいと思う。

あ〜、もっと短く話せたらと常々思うわ。
[PR]
by rune-guitar | 2013-08-31 23:45 | guitar repair
 今年はなんだかえらく大変な年である。何が大変って、まあいろいろと大変なのである。自営やってる人はみんな似たり寄ったりなのかもしれないが、僕みたいに経営とかそういうのに疎い人間にとって自分で食っていくというのはもの凄くエネルギーを消費する。

 サラリーマン時代はそんな気苦労的なものとは無縁だった。特に税金とか保険とか既に差し引かれてる金なんかロクに見ちゃいないからね。でも今はホントコワいよ。所得税に始まり住民税に健康保険、年金もあるし個人事業税とか固定資産税とか自動車税とか細かいの入れたら一体年間いくら払ってるのかって恐ろしくなるよ。それぞれバラバラに徴収されるから重なるとそれはそれは大変な事になるのだ。しかも家のローンなんかと違って終わらないからね。所得がある限り払い続けるのだから。

 リペアマンとして独立しようと考えてる若き人たちへ。
出来る事なら1人ではなく2人とか複数で始めるといい。工房を構え、機材を揃え、営業用に車も要るし、とにかく最初は金が要る。スタートしてからもやはり経費は必要だ。これからの時代、そんな負担を1人で背負うのは危険極まりないよ。工房や車や機材を2人で使えばずっと身軽になれる。なによりも脳ミソが2つあるのだからね。



 ってなんの話なんだか...。本題は、そうタイトルの通り。この度ルーンギターメンテナンスは事もあろうにwebshopを立ち上げてみたのだ。まだお店スッカスカ、商品ガラガラ。でも見切り発車で急遽オープンしちゃいました。ちょっとづつ増やしていくつもりでございます。楽器関連以外もね。

 今のところ、基本的なラインナップはリペア屋さんがよく使ってるアレみたいなのとか、中古品とかパーツとかがメインになる予定。特に中古についてはリペア屋だからね。きっちり調整した即戦力的な商品を提供したいなと思っております。よくあるへたって使えないけどフルオリジナルみたいなのは無しでしょ。

 ゆくゆくはオリジナル商品の開発とかやってみたいのだ。今、考えてるのは以前にもブログでチロッと書いたバッファーね。地味でしょ。星の数ほどもあるディストーションなんて僕なんかが作ったってしょうがないからね。その辺はモディファイとかが面白いかも。


 なにはともあれ、ルーンギターのwebshop http://runeguitar.cart.fc2.com/。よろしくお願いいたします。

画像は先日巣立って行ったシジュウカラのひな。かわいかったよ〜。

c0179274_2328434.jpg

[PR]
by Rune-guitar | 2013-08-01 23:30 | guitar repair