友人のオーダーギター
一見すごくシンプル。ノーマルのストラトの2ハム搭載モデルって感じだが、こだわりは随所にある。エボニー指板、22Fミディアムジャンボフレット、フラットな指板R、ヒールカット、フィクスドブリッジ。そしてサーキットは2ハムながら5way レバーSWと、更に別のコイルタップSWを装備してる。

で、このワイアリングに関する話を少々。一般に2ハムで5WAYの配列パターンというと、ハーフトーンのポジションでオートタップにする事が多い。一番使い道があるからね。リアよりのハーフとフロント寄りのハーフで、コイルの組み合わせを内側同士と外側同士に振り分けるのが王道セレクトになる。
でもちょっと待った。ただ単純にタップしてリアフロントミックスではせっかくのハムバッキング効果が得られないではないか。普通の2ハムの配置って可動ポールピースが外外になるようにマウントするけど、そもそもこのマウントパターンって単にギブソンがそうだからって感じがする。つまり2基のP.Uのワイヤーを同じカラーで配線すると、タップ時のボビンはポールピースの可動側同士と無可動側同士でペアになってしまうので、ハムキャンセル効果は出ないのだ。
なので、このギターではリアのマウントをひっくり返して配線もひとひねりして、内内ミックスも外外ミックスも可動と無可動でペアになるようにした。ああスッキリ。クリアーである。
タップするならギブソン配置に拘らず、どっちかひっくり返した方が良いよ。因みに単独でタップした場合にはリアの外側は出力の関係でちょっと頼りない気がする。その辺も考慮してリアを逆にした次第である。内側に可動ポールピースがくるようにね。

そう、更にシールディングもキッチリ。なので、歪ませてもかなり静か。こういうのが好き。ノイズも音のうちって、分かんないでも無くないんだけど...ってコレってどっち?
おそまつ。