ストラトのセットアップ 予備知識 その1 指板R
さあ、セットアップ。僕にも初心者だった時(高校1年頃)がもちろんある訳だが、ふり返ってみればセッティングって何をどうすればよいのか最初はチンプンカンプンだ。なんでかってまず目的が見えてないからね。別にセッティングが適当だと弾けない訳でもなし、音が出ない訳でもない。一応使えてしまうから最初はあまり気にしなかった。
しかし!友達で上手いヤツがいて、そいつの流暢なフィンガリングを見た時に思ったよ。
”プロじゃないのにこんなに上手いのは何かある!何か秘密が!”
実際あったのかどうかはワカラナイし、どうでもよい。ただ、僕がギターをイジリ出したきっかけはこれだ。そう。”もっと楽して上手くなるには?”
セッティングって僕にとっては上手くなる為の第2のエクササイズみたいなものだった。即効性があるのは弦高を下げる事。確かに前よりもずっと弾きやすい訳さ。こりゃあええわって事で弾いていると問題発生!1弦のハイポジションでチョーキングすると音が伸びずに途切れてしまうのだ。WHY?!何故?!
これが今回のネタ。ちょっと画像を用意してみたよ。じゃん!
これは円柱を指板に見立てて、そこに真っ直ぐな物を弦の代わりに置いてみた図。真っ直ぐがなんか斜めにズレてるのは、ナット部とサドル部のピッチの違いと考えていただきたい。
ネックって基本真っ直ぐ、実際には僅かに順反りというのが理想なのだが、これではネックは真っ直ぐだが指板面は逆反っているではないか!。判り易いようにカットビューを見てみよう。じゃん!
ね、中央が出っ張ってるでしょ?。これは正に逆反りである。まあ、かなり極端な図だけど理屈ではこれとほぼ同じ事。弦高を低くセットすると、あるところからチョーキング時に音切れを起こし出す。
フェンダー系7,25"R(184mmR)の指板は、1弦の弦高を12フレット上の高さで1.5mm以下くらいまで攻め込むと発症する。ギブソン系10"R(254mmR)は1.5mm切っても平気だったりするが、この違いは指板のRの大きさによるトコロが大きい。R(半径)が小さい程逆反りがキツいのと同じになっていくのがわかるだろうか。。
こういった設計上の問題については、弦高を高めにセットする等、止むなく不本意なセットアップになりやすいが、ストラトはそういうものだ。仕方ないのだ。ま、ストラトに限らず指板Rのきついギターでは宿命とも言える。
ん?なんか ”それだけ?” って感じ?。いやそんな訳ない。もちろん対策はある。でも長くなるので ”仕方ない”では困る方は代わりにココ見てちょーだい。で、まずは予備知識として頭の片隅に置いといてください。ストラトの弦高はあまり下げると支障が出やすいというコトを。
次回はその2 ブリッジを予定しているが、さらに次のその3あたりで全部繋がる予定。
まず今回は手短にこの辺で。 ちょん!