Curion サーキットの秘密

これは僕自身がハードロック出身だからに他ならないんですが、師と仰ぐエディーヴァンヘイレン氏よろしくトーンって使った試しがない。てか配線切ってました。この世代には顕著に見られる傾向なんすよ。
まあ、言い訳ですね。もうそうなっちゃってるんで・・・はい。
画像をご覧いただくと分かりますが、2ハムスタイルでコントローラーはポット2つにSW2つ。よく間違えられるコントロールパネルのレバーSWはPUセレクタ―ではありません。PUセレクタ―は6弦側の肩にあるコレです。あらら、フロントとリアが逆に表記されてますね。ごめんなさい。実際はレスポールなどと同様の構成です。

では、コンパネ側のレバーSWと2つあるノブのもう一つは? レバーはワイアリングセレクタ―、ノブはコイルバランサーとなっておりますね。これがCurionサーキット最大の特徴になります。
まず、コイルバランサー。コイツはリアPUに対して作用する機能で、ハムバッキングの片方のコイルにボリュームを付けたような回路になっとります。つまり、絞り切るとリアPUはコイルタップ状態になる訳で、一般的にはミニSW等でパチンと切り替えるところをポットで無段階に変化させる事が出来るんです。
開発当初はもっと複雑でシリーズ~タップ~パラレルへと無段階で変えられたんですが、さすがに使わねーって事でボツになりました。要するにパラレルよりタップの方が使えたって事でㇲ。このタップ途中の音が、微妙に甘くなってこれはこれで良いかなとも思ってます。
そして一番ややこしいレバーSW。ワイアリングセレクタ―と呼んでおりますが、イメージとしては演奏中にカチャカチャ切り替えるものではなく、予め3通りの配線パターンから1つ選んで使う感じですね。
まず1つ目は画像での位置 "1" 。これが基本形というか、何の仕掛けもないただの2ハム1ボリュームのみ!。シンプル イズ ベスト!!特に説明いらないですね。
2つ目は飛ばして3つ目。このポジションではコイルバランサーがONになり、リアPUをどんな状態で使うか自由にセット出来ます。タップで使うも良し、中間ポジションでちょっと甘いトーンにするも良し、もちろんいつでも変更出来ます。
そしてそして飛ばした2つ目は、このワイアリングセレクタ―が(ややこしいですよ!)PUセレクタ―がミックスポジションの時のみONになります。つまり予めバランサーを絞っておいて、リアをセレクトしてる時は普通のハムバッキングサウンド。ミックスポジではオートでコイルタップになるなんて使い方を想定してる訳でㇲ。
更に!ボリュームポットにはハイパスフィルターを仕込んでありますが、コレもワイアリングセレクタ―と連動してて、1では機能しません。>何の仕掛けもないただの2ハム1ボリューム ですから!。
2番3番ではONになるので、曲によって使いやすい方を選んでください。コンデンサーは0.0022μ、抵抗は220KΩです。
その他、キャビティーのシールドはかなりしつこくやってるので、ノイズはほんと少ないですよ。 ブレイクなんかで一瞬しーんとした中ジーってなるのヤですよね。僕にとっては割と優先順位上な事項。
最後にピックアップはリアにダンカンAPH-1b ゼブラ、フロントにSM-1n niを搭載。パワーはそんなに無いですが、クセの無い使いやすい音です。ノーマルピッチですが、まあこの辺は好みで変えていただいてもよいかと。はい。

Curionネタ、上から順に下りてきましたが次回はボディーについて。材の違いによる個性の違いをお伝えしようかな。
それでは!