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Rune guitar

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ギターリペアと日々のコト・・・

カテゴリ:guitar repair( 58 )

 ストラトのセッティングは正直難しい。いや、困難な訳ではなく正しくは面倒臭い...イヤイヤ手がかかると言うべきか。レスポール等と違って、動かせる所がたくさんあるので守備範囲は広いのだが、その分まとめあげるのは結構大変なのだ。
 とりわけ何が大変かって、ブリッジの調整。これが一番エネルギーを使う。このセッティングをベストな状態に持って行く為に、ネックの仕込み角から調整したりするのだから。。
 なんでかというのは常々何かにつけてあちこちで言っているが、要するにオクターブチューニングの為だ。ストラトのサドルは個別に弦高調整が出来る優れものなのだが、残念ながら弦のサドル頂点(支点)部分からボールエンドへの角度は調整出来ない。この点ではギブソンのチューン-O-マチックブリッジに軍配が上がる。この角度はオクターブチューニングの調整にヒジョーに深く関わってるのだよ。そのストラトのブリッジがコレ、シンクロナイズドトレモロユニット。

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 ついでに、別の所で使おうと思って作った画像だけど、コレもちょっと先に載せとこうか。ネックにアングル(角度)を付けるとはどういう事か参考になるかもしれない。

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 話を戻して、その”シンクロナイズドトレモロユニット”。弦のテンションを変化させて音程を上げ下げする”ヴィブラートユニット”の代表機種だ。俗に”アーム”と言われたりするが、アームは本来ユニットを操作する為に取り付ける棒状の部品の事。”バー”とも呼ぶが、これがギタ−からにょろんと生えているとパッと見でヴィブラートユニットが装備されてるかどうか判るので、僕等リペアマンでもアーム付いてる付いてないといった表現はよく使う。また、アームを使った奏法をアーミングと呼ぶが、トレモロ奏法というとアーミングとは全く関係無い違う奏法を指すので、この辺が初心者の方にはちょっとややこしい。


 で、このシンクロトレモロ、セッティングパターンが2種類ある。一つはアームダウンオンリー(音程を下げるだけ)の”ベタ付け”。ブリッジプレートがボディートップにベタッとくっ付いてるのでそう呼ぶ。音質的にしっかりするのと、弦が切れたときにチューニングに影響が出ないのがメリット。画像はhpから引っぱったので画像内のコメントは無視してくだされ。

ベタ付け
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 もう一つはダウンとアップ両方出来る”フローティング”。フェンダーのファクトリーセッティングはこちらだ。個人的にはコッチの方が好き。アーム使用によるチューニングの狂いが修整しやすく、表現力も豊かだ。フニャフニャした柔らかいヴィブラートがかけられるのも魅力。反面、ベタ付けに比べて音が少々細くなる、弦が切れた時に全体のチューニングが狂うという難点がある。

フローティング
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 この弦が切れた時の問題について知らない方もいらっしゃるとは思うが、説明は敢えてしないでおく。いつか現物を見た時に ”あ、ナルホドね” っていうお楽しみにしてほしい。



 てな訳で、ストラトのブリッジをセッティングするにはまず、自分がこのユニットをどう使いたいかをハッキリさせておく必要がある。好きなアーティストを真似るでも良し。自分なりに判断するも良し。いずれにせよセッティングはベタかフローティングかの二択だ。
 手間で言えばベタ付けは楽。ネックアングルさえ決まっていれば、気を遣うのはユニットの動き具合とかそんなもんで、たいして難しい事は無い。
 しかしフローティングだとそりゃあもう大変。とにかくちょっと何か変更すると他の所も見直さなきゃならないので、ベタ付けに比べたら3倍くらい時間かかるかも。1回で決まる事はまず無く大抵2〜3回(読みが甘いとそれ以上)はいじり直すので、完成予想図が頭の中に出来ているかどうかが肝だ。
 もちろんベタ、フローティング共にネックの仕込み角からやり直す事もあるので、そういう時はネックアングルが調整出来る”マイクロティルト”機能が付いていると非常にありがたい。コレね。ジョイントプレートに開いてる穴にレンチを突っ込んで中のイモネジを回すとネックの仕込みに角度が付けられる。

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この機能が無いモデルも多いので、アングル決めは割と経験が物を言う所かもしれない。角度付けりゃいいってもんではないのだ。

 以上、トレモロユニットとネックアングルの実は濃密な関係。ね、面倒くさい・・・じゃなくて手がかかるでしょ?。でも、これがバッチリ決まるとまるで別物のように使いやすくなるよ。ぜひ一度お試しを。
 ちなみにウチのHPにも同様の記事があるので、イジリ方なんかはコチラも参考にしてね。

P.S 作業は自己責任でお願いしますね。
by rune-guitar | 2013-11-23 08:32 | guitar repair
 いきなりタイトルが長いね。うーむ、簡潔で判り易い文章を目指してるのに。前回、だらだらと身勝手なストラト話をしてしまい反省している筈なのがコレである。今回こそは無駄の無い美しい記事にするぞ。うん、たぶん..。


 さあ、セットアップ。僕にも初心者だった時(高校1年頃)がもちろんある訳だが、ふり返ってみればセッティングって何をどうすればよいのか最初はチンプンカンプンだ。なんでかってまず目的が見えてないからね。別にセッティングが適当だと弾けない訳でもなし、音が出ない訳でもない。一応使えてしまうから最初はあまり気にしなかった。
 しかし!友達で上手いヤツがいて、そいつの流暢なフィンガリングを見た時に思ったよ。

”プロじゃないのにこんなに上手いのは何かある!何か秘密が!”

 実際あったのかどうかはワカラナイし、どうでもよい。ただ、僕がギターをイジリ出したきっかけはこれだ。そう。”もっと楽して上手くなるには?”

 

 セッティングって僕にとっては上手くなる為の第2のエクササイズみたいなものだった。即効性があるのは弦高を下げる事。確かに前よりもずっと弾きやすい訳さ。こりゃあええわって事で弾いていると問題発生!1弦のハイポジションでチョーキングすると音が伸びずに途切れてしまうのだ。WHY?!何故?!

 これが今回のネタ。ちょっと画像を用意してみたよ。じゃん!

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 これは円柱を指板に見立てて、そこに真っ直ぐな物を弦の代わりに置いてみた図。真っ直ぐがなんか斜めにズレてるのは、ナット部とサドル部のピッチの違いと考えていただきたい。
 ネックって基本真っ直ぐ、実際には僅かに順反りというのが理想なのだが、これではネックは真っ直ぐだが指板面は逆反っているではないか!。判り易いようにカットビューを見てみよう。じゃん!

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 ね、中央が出っ張ってるでしょ?。これは正に逆反りである。まあ、かなり極端な図だけど理屈ではこれとほぼ同じ事。弦高を低くセットすると、あるところからチョーキング時に音切れを起こし出す。
 フェンダー系7,25"R(184mmR)の指板は、1弦の弦高を12フレット上の高さで1.5mm以下くらいまで攻め込むと発症する。ギブソン系10"R(254mmR)は1.5mm切っても平気だったりするが、この違いは指板のRの大きさによるトコロが大きい。R(半径)が小さい程逆反りがキツいのと同じになっていくのがわかるだろうか。。


 こういった設計上の問題については、弦高を高めにセットする等、止むなく不本意なセットアップになりやすいが、ストラトはそういうものだ。仕方ないのだ。ま、ストラトに限らず指板Rのきついギターでは宿命とも言える。 

 ん?なんか ”それだけ?” って感じ?。いやそんな訳ない。もちろん対策はある。でも長くなるので ”仕方ない”では困る方は代わりにココ見てちょーだい。で、まずは予備知識として頭の片隅に置いといてください。ストラトの弦高はあまり下げると支障が出やすいというコトを。

次回はその2 ブリッジを予定しているが、さらに次のその3あたりで全部繋がる予定。

まず今回は手短にこの辺で。   ちょん!
by rune-guitar | 2013-09-21 01:05 | guitar repair
 今から30年以上前の話。当時高校生だった僕はアコースティックギターにのめりこんでいたのだが、クラスメイトの影響で初めてハードロックやらヘヴィーメタルなどのエレキサウンドを真面目に聴くようになる。まあ、つまりは中学時代からバンドでドラムやってたクラスメイトに仕込みを入れられてた訳だ。

 彼はコージーパウエルが大好きだったので、ずっとレインボウなんかを演ってたらしい。で、まあ文化祭でバンドやれるとなってメンバー探しの末に一番手頃な位置にいた僕を引きずり込んだのだが、それが僕とエレキの出会いになり、以降もう既に人生の2/3を共に過ごし、ついには自分のブランドで自分の思い描くギターを作ってしまうまでにに至るとは本人もクリビツテンギョウである。

 そして、その初めて真面目に聴いたエレキギターの音こそリッチーブラックモア大先生のストラトサウンドだったのだ。ん〜、一般に言われるストラトサウンドとはかなり違うが仕方ない。故に僕のストラト観は標準よりややズレているが、物事は一方向から見てはイケナイという言い訳の元、僕なりのストラト論を展開してみたいと思う。”いやそれは違う!”とか出てくると思うが、いわゆるうんちくとは違う話を心がけよう。そんなもんはwikiはじめいろんなサイトにた〜くさん書いてあるだろうから。


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 さて、僕にとってのストラトの最大の魅力はその”抱えたときのバランス”だ。若い方にはピンとこないだろうが、現在売られている多くのギターはストラトを祖先とした亜種のようなもの。80年代半ばに流行った改造ストラトの流れを汲んでいるカスタムギターだ。そしてその子孫達が伝統のように受け継いでいるのが左右非対称のダブルカッタウェイ。6弦側の角(ホーン)を長くする事で座って弾く時と立って弾く時のボディーの位置があまり変わらないようになっている。レスポールはこれがあまりにも違うのだ。

 このデザインを思いついたレオは凄いよ(ダチ?)。いやホントに彼が考案したのかは知らないけど、これのおかげであのストラップで下げた時の絶妙な位置関係が出来上がった訳で、おそらく誰しもが

”オ〜、トッテモヒキヤスイネ〜”

と言ったに違いない。


 そしてもう一つ、シンクロナイズドトレモロユニット。
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現在のフロイドローズやウィルキンソンも、このシンクロトレモロが無かったら世に出ていたか分からない、いやたぶん無かったとさえ思う。それくらいこのユニットはとてつもないのだ。なんたってブリッジがボディーを貫通してる上に、更に裏からバネで引っぱるという有り得ない造りなのだから。
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 ジミヘンウリジョンインギーそしてリッチー終いにゃ初期のエディーまでアーミングの名演はこのユニット無しには語れないのだ。チューニングの狂いもなんのその。直しゃいいじゃん的な負担の無さが良い。

 この他、電装系サーキットを1枚の板(54年当時はベークライト)にまとめてベタッとネジ止めとか、
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ネックもガガッとネジ止めとか、ストラトにはまあおおよそ楽器作る気持ちは無かったろう?的なアイデアが満載なのだ。

 まだあるぞ。ネックはメイプル材の1ピース。ヘッドアングルも無い。当時ギターのネックはマホガニーが当たり前で、その上にエボニーやローズウッドの指板を貼り、そこに打つべきフレットを彼はメイプルネックに直接打ち込んじゃった。結果オーライ。な〜んも問題無し。むしろ倒しても折れない、収縮差で反ったりしないタフなネックが登場した訳だ。

 オマケに塗装は車用の塗料。あくまで効率重視。色は豊富にあるし、品質は実証済み。なんたってキャデラックとお揃いのギターなんてカッコいいではないか。おそらく誰しもが

”オ〜、トッテモカッコイイネ〜”

と言ったに違いない。


 なんだか褒めてるんだか貶してるんだか判りにくいが、けなすなんてとんでもない。僕はストラトが大好きなのだ。あんまり好きだと欠点も好きになってしまうが、次回はこの欠点について..というか、チューンアップやセッティングなんかについて話してみたいと思う。

あ〜、もっと短く話せたらと常々思うわ。
by rune-guitar | 2013-08-31 23:45 | guitar repair
 今年はなんだかえらく大変な年である。何が大変って、まあいろいろと大変なのである。自営やってる人はみんな似たり寄ったりなのかもしれないが、僕みたいに経営とかそういうのに疎い人間にとって自分で食っていくというのはもの凄くエネルギーを消費する。

 サラリーマン時代はそんな気苦労的なものとは無縁だった。特に税金とか保険とか既に差し引かれてる金なんかロクに見ちゃいないからね。でも今はホントコワいよ。所得税に始まり住民税に健康保険、年金もあるし個人事業税とか固定資産税とか自動車税とか細かいの入れたら一体年間いくら払ってるのかって恐ろしくなるよ。それぞれバラバラに徴収されるから重なるとそれはそれは大変な事になるのだ。しかも家のローンなんかと違って終わらないからね。所得がある限り払い続けるのだから。

 リペアマンとして独立しようと考えてる若き人たちへ。
出来る事なら1人ではなく2人とか複数で始めるといい。工房を構え、機材を揃え、営業用に車も要るし、とにかく最初は金が要る。スタートしてからもやはり経費は必要だ。これからの時代、そんな負担を1人で背負うのは危険極まりないよ。工房や車や機材を2人で使えばずっと身軽になれる。なによりも脳ミソが2つあるのだからね。



 ってなんの話なんだか...。本題は、そうタイトルの通り。この度ルーンギターメンテナンスは事もあろうにwebshopを立ち上げてみたのだ。まだお店スッカスカ、商品ガラガラ。でも見切り発車で急遽オープンしちゃいました。ちょっとづつ増やしていくつもりでございます。楽器関連以外もね。

 今のところ、基本的なラインナップはリペア屋さんがよく使ってるアレみたいなのとか、中古品とかパーツとかがメインになる予定。特に中古についてはリペア屋だからね。きっちり調整した即戦力的な商品を提供したいなと思っております。よくあるへたって使えないけどフルオリジナルみたいなのは無しでしょ。

 ゆくゆくはオリジナル商品の開発とかやってみたいのだ。今、考えてるのは以前にもブログでチロッと書いたバッファーね。地味でしょ。星の数ほどもあるディストーションなんて僕なんかが作ったってしょうがないからね。その辺はモディファイとかが面白いかも。


 なにはともあれ、ルーンギターのwebshop http://runeguitar.cart.fc2.com/。よろしくお願いいたします。

画像は先日巣立って行ったシジュウカラのひな。かわいかったよ〜。

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by Rune-guitar | 2013-08-01 23:30 | guitar repair
 これからギターを始める人にちょっと役立つかもしれない話シリーズとりあえず完結編。

 僕が楽器店に勤めてた頃、初心者の方向けのセット販売用として必要な小物類をまとめたパックがあった。◯点セットとかそんな感じの。
 中身はシールド、ストラップ、ピック、クロス、チューナー...あとなんだったっけな。ま、どれも”まず最初に揃ってないとちょっと不便”みたいな物だ。

 これらはやはり一つ一つ良い物気に入った物を選んだ方が良いのだけど、その中で一つ。

チューナーのほかに音叉があると良いよ。

 今時って音叉でチューニングする人少ないのかもしれないけど、ギターってちょっと変な楽器で、チューニングが特殊なのだ。ピアノ等の鍵盤楽器ともヴァイオリンやチェロ等の弓弦楽器ともちょっと違う。フレットを持つ弦楽器は全て皆、この問題(?)を抱えているのだよ。


 そもそもチューニングには”純正律”と”平均律”の2種類がある。本当はもっとあるらしいが、くわしい事はwikiってもらうとして、大きな違いは和音の綺麗さというか揺れの無さ。純正律はこの揺れが非常に少ないのだ。

 簡単に適当に説明すると、純正律は基準の音に対してぴったり調和する音程ばっかり使っている。例えばドに対するミやソはそこらへんにあるミやソとはちと違う、ちゃんとキレイにハモるミやソなのだ。ただ、その厳選された各音程のお陰で基準音(調:キー)が変わるとメタメタになってしまうのだが。

 対する平均律はその問題を解決すべく、ハモリの綺麗さはそれなりだがどんな調でもこなせるようにどの音程も純正律とは微妙にちょっとずつズレている。というか何処から見ても等間隔みたいな風になってるのだ。前述のピアノ等は特殊な場合を除いてこの平均律でチューニングされている。

 ではヴァイオリンなんかはどうかというと、ギターと違ってフレットが無いので音程は全て演奏者次第。純正律の演奏はもちろん平均律だって半音の半音だって出せてしまう。声も同じだね。

 じゃギターや他のフレッテッド楽器は?。そう基本的には平均律だ。フレットの間隔は平均律で配置されている。どんなキーでも使えないと困るからね。実際コードを引いた時にワンワンワン...という揺れが出てるのがわかるかな? それってチューナーでバッチリ合わせた状態でも多少は出てしまう。それが平均律だから。



 しかし、ギターにはオクターブ調整というのがある。弦を抑えた時に生じるチューニングの僅かなズレを修整するものだが、この調整しだいでは、揺れを減らす事も出来ちゃうのだよ。もちろんどのキーにも対応する訳ではないが、バンド音楽で使うキーなんてそんなに多くないから結構有効だ。
 更に開放弦の音程だってある程度変えられる。アンサンブルによっては、ローコードを引いた時にうねらない様に開放のチューニングをイジルのは有りなのだ。

 それには耳が鍛えられてないとイカンって訳で音叉の出番。日頃からチューナーに頼らず耳でチューニングしてると、この音揺れ凄く気になってくる。チューニングに対してシビアになってくる。すると、演奏にも変化が現れるのだよ。


 少なくともチューニングにシビアになった時点でちょっとレベル上がるよ。ディストーションサウンドもスッキリするので、自分のプレイがイケてるのかイケてないのかもよ〜く判るし。

 ね。それには音叉。これ一本持っとこう。電池使わないからエコだし。違うか。いや違くない。
by Rune-guitar | 2013-05-17 00:02 | guitar repair
 本当は”これから〜”の3に行きたかったんだけど、その前に。

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これはトラスロッドを交換するところ。ロッドの先端(ロッドナットが付いてる所)が折れちゃったのだ。最近では折れた所をちょっと深くほじくって、またナットを付けられるようにする治具もあるけど、それでは根本的な解決にならない場合も多い。なぜか?


 答えは簡単。通常ロッドが折れるという事は滅多に無いのだよ。折れるという表現もどうかと思うが、つまりは5mmとかある金属の棒をねじ切っちゃうってのは相当なチカラを加えてる訳さ。もう締め込めない、回らないのに回すから折れて(ねじ切れて)しまうのであって、そこまでロッドを締める理由はタダ一つ。

”順反りが治らないから”

 これに尽きる。いやホントは回る筈がロッドナットが固着してたとかいろいろあるんだけど、それでも大元の原因は”順反り”ですよ。しかも過度の。

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こっちの画像はちょっと判りにくいかな。まだ溝の中にロッドが埋まってて、本来はこの溝に上から埋木がされて、その上に指板が貼られている。これは埋木を取り除いた所ね。
 で、トラスロッドはこの溝に真っ直ぐの状態で仕込まれてるのではなく、少し湾曲して入っている。つまりネックが真っ直ぐの状態では、ロッド自体は順反りのようになっているッて事。

 溝の一番深い所は楽器によって違うが、だいたい6f近辺が多い。12〜13fの辺りには回転止めのアンカーが付いている。

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 さて、弦の張力でネックが反ったとしよう。ロッドナットを締めるとアンカーまでの長さが短くなって、湾曲部分がぴんと張った状態になる。すると一番溝が深かった6f辺りが出っ張ってくる事になって結果反りが治る訳だ。
 ね、こんな程度の構造だもん。初心者が回したってそう簡単には折れないよ。

 しかし、ネックそのものの硬度が低い場合、順反りが取れない事は多々ある。材が柔らかすぎて弦の張力に対抗出来ないのだろうね。こういう時に起こるのだよ、ロッド折れ。まあそのロッド個体そのものの欠陥なんかもあるのだろうが、もう回らないのを無理して回すとやっぱ折れるのかな。


だもんでこのギターには順逆両対応、ツインロッド(もしくは2way ロッド)なんてのを使わせて頂く。(画像忘れた 今度ね)ロッドが2本で一組なので弦の張力にも強いしね。

さ、後ひと息、がんばろ。
by rune-guitar | 2013-05-11 00:45 | guitar repair
 え〜、まったくの思いつきなんですが、ちょっとシリーズで僕の楽器店勤務時代に得たお役立ち?話をしていこうかなと...。

 まず最初に思ったのは、昔からそうだけど初心者の方に対する情報って広く浅くだからすごく大雑把。もちろん知って欲しい事はたくさんあるからそうなってしまうのは仕方ないかもしれない。逆にハイエンド向けの情報はピンポイントなだけにとても濃厚。”ここまでは知ってるでしょっ”ってとこから始まるから濃い割りに無駄は無い気がする。

 だから、ビギナー向けにもピンポイントで本質を考えられるような記事にしたらおもしろいかなと。教則本には書かれないようなつまんない?事を真剣に考えると未来は変わってくるかもだ。


 でね、今回はホントに始めの始め、ギター選びのポイントについて考えてみよう。販売員として一番楽しい仕事だった気がする。今はネットで購入される方も多いと思うが、やっぱり楽器屋さんに行っていろいろ触らせてもらって必要な小物まで一つ一つ選ぶのは楽しいよ。近くに楽器屋さんが無い方もちょっと足をのばして行けるようだったらぜひ検討してみて下され。

 さあ、ギターを選ぼうって時に店員さんは大抵こう言う。”どんな音楽をやりたいんですか?”とか ”好きなアーティストは?”みたいな事を。これは何を意味するかと言えば、ギターにはこういう音楽専用とかの仕切りは無いが、各ジャンルに有利なように作られているものは有る。判りにくいかな?。すごく砕けて言うと、クラシックギターでポップスを弾いちゃいけない訳じゃないが、もっと向いてるギターがあるよというコト。

 突き詰めていくと、同じハードロックの中でもこのメーカーとあのメーカーだったら”こっちの方が好みに近い音が出るよ”みたいに、より自分のやりたい音楽に向いてるギターを探す為の第一歩が、やりたい音楽はどんなのか?を確認することなのだ。

 コレに対する答えはいろいろだが、比較的多いのがロック?とかポップス?とか、なんか漠然とした答え。”いろいろ聴きます”とかね。こういうつかみ所の無い答えの時、店員さんの次の手は、”ご予算は?”。

 この予算は?ってのは総額という意味でもあるけど、アンプやシールド等の小物をどこらへんまで用意したらいいのか?って意味でもある。ここは”予算は¥○◯で”と、ぶっちゃけて言ってしまおう。そうするとおのずとギターの価格帯が一気に絞り込まれるから、その中で人気のモデルとかを紹介してくれるので、まずは触ってみよう。

 で、触ってみて気付く。”何が良くて何が悪いのかがわからん”。そうだよね。最初はただ抱えてるだけだもん。だけど何本か触らせてもらうと ”あ、さっきの方が...。”とかなんかしら見えてくるもんだ。

 ただね、一つ覚えておいて損は無いのが、既にギターをやっている友達をご意見番に連れてくる方もよくいらっしゃるけど、もしそうするならその人選はギターに詳しい人よりも、あなたに詳しい人を選んだ方がいいというコト。どっちにも詳しきゃ言う事無し。

 当たり前だけど ”どんなのがいいのかな?”って聞くと、ご意見番は大抵自分の好みが出てしまう。”こういうのがいいんじゃん?と、ハイエンド向けのを選んだりして。どうせそのうちそういうの欲しくなるからという或る意味親切な意見なのだが、でもね、初めて買ったギターってなんか特別でね。ここはやっぱり自分が ”イイ!!”と思った物を買うべきだよ。

 それは色でもカタチでもなんでもいい。もちろん弾きにくいヤツもあったりするから、店員さんや友達の意見も聞いて、でも最終的には自分はコイツがいいと思ったギターを選ぼう。気にいったギターじゃないと練習も楽しくないしさ。ただし念の為、忠告はちゃんと聞くだけは聞こうね。決めるのは自分。

 因に、変なギターで練習すると上達が遅いみたいなのあるけど、理由も無くあまりに安過ぎる物(ちゃんと弾いてもカッコいい音しない)とか、あまりに変な形の物(変なフォーム覚えそう)は確かにそうかも。でもそれ以外では上達のスピードは関係無いと思うよ。あ、ギター自体のセッティングがダメだと関係有るわ。

 それはまた、別のおはなし...。






 ん〜、どうざんしょ? 役に立ちそう?。   次回へ続く....?
by Rune-guitar | 2013-04-16 00:58 | guitar repair
 え〜、なんだかとても久々でとても恐縮です。前回が、え〜っと1月12日ですか。まるで季刊ですね。困ったもんです。

 さて、僕の仕事はギターの修理なのですが、興味の方はというとカスタマイズ的な事が好きです。例えばいかに楽して上手くなるかとか、簡単でカッコ良く見える技はないかとか、簡単にスケールを覚えられる方法は?とか、あれっ、全然カスタマイズじゃないですね。

 いやいや、カスタムの基本ってやっぱり楽にとか簡単にとか、発想の根っこはそういう部分にあると思うんです。久々なせいか丁寧語になってますが気にしないでください。


 例えばストラトにハムバッカーを積む。これはシングルコイルでヘヴィーなディストーションを得るのが難しいからで、ハムバッカーなら簡単に音が作れるだろーというコト。フロイドローズも然り。シンクロトレモロでチューニングをキープするが大変だから。指板Rをフラットに、弦高下げられて楽だから。スキャロップ、レガートのフィンガリングが楽だから。ジャンボフレット、以下同文!。

 まあ必ずしもではないけれど、演奏が楽になるという事はその分集中も出来る訳で、特に僕みたいに80年代にギターにのめり込んでいた世代にとっては改造というハードルはそう高くない。学園祭ではバンドが一杯出てたし、なかでもギターは花形だったからね。アイツより上手くないとうまくない訳さ。そのためにはギターもイジルさ。丁寧語じゃなくなってるけど気にしないでね。



 そんなギターキッズ時代を経て、理想とするギター像を幾つも思い描き、いろんなパーツを試して、コレだって思ったギターも歳と共に変わっていき、そして今Curionという自分の思いつく最も付き合いやすいギターを作ってみてふと思った。

”アンプ直ってどうよ?”

 バンドやってた若かりし頃は、コンパクトEFた〜くさん繋いでモッサモサの音出してたけど、そのうち音抜けとかちょっと勉強してEFの数がどんどん減っていく訳だ。今も使ってるマーシャルの2210を買ってからは、マルチ1個とかワウ1個って時もあった。それくらいギター〜アンプ間にはシールド以外はなるべく何も無い方が音の通りは良いのだよ。
 でもさすがにホントに何も無いとチト限界も感じるよね。腕だけだとさ。で、

”アンプ直ってどうよ?”になった訳。自分が一番よかれと思ったギターは当然アンプ直で構築していったけどさ..。

 やっぱ現実問題、音抜けとか音質は何にも勝るのかというと別にそんなコトも無い。ワウ踏まずにマイケルシェンカー出来るんかっ!て事だ。EF複数使用によるシグナルの劣化が少なければ2〜3個くらいは使いたいよね。
 そんな観点から最近ではEFバイパス時の音質確保?の為に、スルーバイパス(トゥルーって打ちにくい)方式も多いんだとか。BOSSなんかだとバイパス時もシグナルは内部のバッファ回路を通る為、バイパスしてても原音通りにはならない。複数つなげば何個もバッファを通るので原音はどんどん変わっていってしまう。せめてEF OFF時はアンプ直の音が出てほしいって事でスルーバイパスなのだが、実はこれには問題がある。


 なんかバッファが悪者っぽくなってしまったが、そうではない。遠回りのようだが最初から話そう。

 まず、バッテリーを使わないパッシブのギターからの出力は、電圧はそこそこあっても電流量は少ない。こういう状態は音響の世界ではあまり望ましくない。ハイインピーダンスといって、ケーブル等での信号伝達効率がメチャクチャ悪く、ノイズの影響も受けやすい。信号が弱過ぎるのだ。シールドケーブルだと3~5mくらいが限界かな?。もちろんいいケーブルで。それ以上は劣化が顕著になってくる。それを強い信号に変換するのがバッファーの役割だ。電流量を増幅してノイズに強く劣化しにくいローインピーダンスの信号にしてくれる。それこそ最初にバッファがあれば後は全部スルーバイパスでもいいんじゃないかな。

 なのでこのバッファー、せっかくエフェクターに付いてたりするけど、それでは最初のケーブルでの劣化は防げない。て事はギターから出力された時点でローインピーになってて欲しいのだから理想を言えばギターに内蔵されているのが望ましい。これを実際にやってるのがEMG。P.Uにプリアンプを内蔵させた究極の状態だ。

 じゃ、みんなEMGを使えば全て解決!バッチグー!!(?)な訳ない。それではみんな同じ音になってしまう。EMG個性強いからね。はい、相変わらず前置き長いです。お待たせしました、今回のネタ、これでございます。

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 今、システムエンジニアの友人とギター内蔵用のバッファを試作中。これはまだ検証機みたいなものだけど、なるべく使用感が無い、といっても無いとイヤみたいな、そんなところを目指しておりまする。基本掛けっぱなしで、それが ”その楽器の音” みたいに思えるヤツをね。乞うご期待。ちょっと先だけど。
by rune-guitar | 2013-04-03 01:53 | guitar repair
 サーキット関連の修理には、機能を追加する或は変更する等のいわゆる”改造”もある。最もポピュラーなのはP.U交換だが、これは元々のP.Uによっては非常に効果のある改造になる。変化も判り易いしね。

 まあ、たまに好みに合う合わないで痛い目を見ることもあるけど、こればっかりはやってみるしかないのだよ。僕らリペアマンも全てのP.Uを知っている訳ではないし、知ってるP.Uだったとしても音を言葉で表現するのはかなり難しい。

 例えば”硬い音”。この音のイメージは人それぞれかなり異なるんじゃないだろうか?。ハイがきつい音、輪郭のハッキリしてる音、アタックの強い音、パンチのある音などなど、どれも似てるようで微妙に違うような・・・・。

 伝えた側と受け取る側が同じ音をイメージ出来るかは、なにかしら他に共有してる物があるかどうかでかなり差が出ると思う。僕はこういう感覚を”波長”と言っている。脳ミソの”波長が近い”とか”波長が似ている”とかね。


 しかし、もっと地味な改造の場合、パーツの選択を任されてしまう事もある。ポットのカーブや抵抗値ならある程度の推奨もあるし、SWなんかも定番的なヤツがある。だが、コンデンサーに至ってはもう無理。変化地味過ぎ!。
 容量はP.Uによってだいたい決まっちゃうから良しとして、問題は種類だ。大抵セラミックかオイルかってトコだが、オイルにも色々あるしそこにヴィンテージとか入って来ちゃうともうお手上げ。
 個人的にはあんまり劇的な効果は無いと思ってるので、巷のウワサで交換してみようかというお客さまには正直にそう話している。判る人は判るらしいんだけどね。

 で、そのコンデンサー。トーンコントロールの他に、ボリュームを絞った時の音のこもりをフォローする為に使われる事がある。これがハイパスフィルターというヤツで、普通はボリュームポットの2番3番端子に股がるように取り付けられている。

 具体的に何をしてるかというと、音の高域成分だけが通る抜け道を作ってるのだ。どのくらいの高域かはコンデンサーの容量で決まる。定番の数値は0.001μF(1000pF 本体に102と表記されてる)で、まあ確かにちょうどよい場合が多い。適当な辺りで効いてるのが手応えとして感じられる。

 しかし、最近ではこの容量をいろいろ変えて自分にとって(そのギターにとって)ちょうど良い値にすることも多くなって来た。さあて厄介だ。ハイパスに使える値はおよそ180pF〜3300pFくらいではなかろうか?。適当な辺りをピックアップしたとしても10個くらいのコンデンサーを試す事になる。加えて、ボリューム0からの立ち上がりをスムーズにする為に固定抵抗も一緒に繋ぐので、こちらの値も決めなければならない。いちいち繋ぎ変えてたらエラい事になる。

 だからこんなのを作ったりする訳さ。

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 サーキットを開ける前にある程度の絞り込みが出来るように、SWで組み合わせを切り替えられるようにした。エフェクターみたいにギターとアンプの間に挟んで使うので、実際のポットの抵抗値が変わってしまうけど、おおよその見当は付く。テーパーの具合もね。

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 結構いろいろ使えるようになってる。ハイパスボリュームにも単独のハイパスコントロールにもなるし、コンデンサーと固定抵抗の組み合わせは...え〜っと..いっぱいある。ポットの抵抗値も一応選べるし、固定抵抗の代わりに可変抵抗を使う事も出来る。もちろんバイパスも出来るで。コンデンサーは4700pFと0.01μFはやめて180pFと1500pFに変える予定。


 有るモンで作ったからすごいポンコツな見てくれだけど、割とよく働く。いつかもっとカッコ良く作りなおしてやろう。


ああ、この前置きの長さが自分でイヤ。消さないけど。
by rune-guitar | 2013-01-12 01:25 | guitar repair
 今年の春から夏にかけての事。古い友人からのオーダーでストラトタイプのギターを作っていた。詳しい内容はHPの方にUPしてあるので、興味ある方は見てみてくだされ。http://runeguitar.com/R%26R/kasutamuaoa[daa[.html

 一見すごくシンプル。ノーマルのストラトの2ハム搭載モデルって感じだが、こだわりは随所にある。エボニー指板、22Fミディアムジャンボフレット、フラットな指板R、ヒールカット、フィクスドブリッジ。そしてサーキットは2ハムながら5way レバーSWと、更に別のコイルタップSWを装備してる。

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で、このワイアリングに関する話を少々。一般に2ハムで5WAYの配列パターンというと、ハーフトーンのポジションでオートタップにする事が多い。一番使い道があるからね。リアよりのハーフとフロント寄りのハーフで、コイルの組み合わせを内側同士と外側同士に振り分けるのが王道セレクトになる。

 でもちょっと待った。ただ単純にタップしてリアフロントミックスではせっかくのハムバッキング効果が得られないではないか。普通の2ハムの配置って可動ポールピースが外外になるようにマウントするけど、そもそもこのマウントパターンって単にギブソンがそうだからって感じがする。つまり2基のP.Uのワイヤーを同じカラーで配線すると、タップ時のボビンはポールピースの可動側同士と無可動側同士でペアになってしまうので、ハムキャンセル効果は出ないのだ。

なので、このギターではリアのマウントをひっくり返して配線もひとひねりして、内内ミックスも外外ミックスも可動と無可動でペアになるようにした。ああスッキリ。クリアーである。

タップするならギブソン配置に拘らず、どっちかひっくり返した方が良いよ。因みに単独でタップした場合にはリアの外側は出力の関係でちょっと頼りない気がする。その辺も考慮してリアを逆にした次第である。内側に可動ポールピースがくるようにね。

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そう、更にシールディングもキッチリ。なので、歪ませてもかなり静か。こういうのが好き。ノイズも音のうちって、分かんないでも無くないんだけど...ってコレってどっち?

おそまつ。
by Rune-guitar | 2012-10-30 23:54 | guitar repair