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Rune guitar

runeguitar.exblog.jp

ギターリペアマンの視点から、仕組みやパーツなどにまつわる話しを綴っています。

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 前回からの続きでまたまたピックの話し。
 今回は新たに仕入れたピックも加えて更にいろいろ考察してみようと思います。後半にザザッと画像並べてあるので、参考にしてください。
 因みに取り上げるのは僕が個人的に気になったピックだけなので、あまりいろんなやつは出てきません。主にサイズと材質と使用感について紹介したいと思います。
 
 その前にひとつ余談ではありますが、なんでこんなにピックピックやってるかというと、将来的にオリジナルのピックを企画しております。これだけ世にピックがあっても、拘りだすと意外と選択肢がどんどん減っていって、結局 ”まあコレかな?”的な決め方になった方も多いと思うんです。それだけイジレル所がピックにはあるんだというのがこの話しの根っこになってるんです。なのでよくある ”おススメのピック○○選!” 的な内容では全くありませんが、予めご了承ください。
 

 さて、ではピック選びの初めの一歩。僕の場合はまず硬さ。速弾きですから、ピックが弦に負けて1ストロークが必要以上に長くなるのは時間のロス。ここをクリアするのはやはり撓りの少ない硬いピックでしょう。

 しかし一口に硬さと言ってもこれはかなり幅のあるカテゴリになります。普通は厚みがその目安になるのですが、今どきのピックはかつての主流であるセルロイドだけでなく、より優れた高性能素材が使われているからです。
 それらはエンジニアリングプラスティック(以下エンプラ)と呼ばれる、剛性や耐熱性、耐薬品性などに優れた特別なプラスティック。いくつか代表的な素材があり、それぞれ微妙に性質が異なるので、同じ厚みでも使用感や音のキャラに違いが有ります。
 そこで今回はいろいろな素材を厚さ1mmをメインに絞ってチョイスしてみました。
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 厚みは薄いと”ペチン”としたアタック音になり、厚くなるにつれて”パチン”、”カツン”、”コツン”、みたいに変わっていきます。1mmは”カツン”くらいかな。ロック系の速弾きにはちょうど良いと思う。ポールギルバート氏のシーケンスフレーズがまさにそんな感じ。”カチカチカチカチッ” ていうあのニュアンス。彼はアイバニーズのシグネイチャーを使ってて厚みは1.0mm。またエリックジョンソン氏(DUNLOP 47PEJ3) は厚み1.38mmでそのせいかアタックは割とマイルド。
 まあアーティストの音はピックだけでどうこうではないけど、あながち間違ってない気もする。

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 そして次に形。これも演奏スタイルによってトライアングルやティアドロップ、ジャズや丸型、ホームベース型などなどありますが、個人的には小さめで先端の尖ったのが好き。
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 先のアタック音にも繋がるが、トライアングルやティアドロップは先端がやや丸みを帯びている物が多く、あまり深く握らずに先端を少し長めに出して弾くのに向いている形状。コードストロークやリフなどしっかり弾く場合は良いのだけど、今回のお題”速弾き”はどちらかと言えばピックの先端があまり出ない持ち方をする方が多く、この場合弦の掴みや音の輪郭については尖ってる方が優利だと思う。

 その点からかジャズ型やそれに近いスモールサイズは先が尖ってるものが多い。小さくて小回りが効き、厚さ1mmならエッジも立つし弦離れも良い。
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 更にもう一歩突っ込んでみると、その先端の角度がかなり重要。直線ではないから具体的な数字では表せないが、先端の尖り具合は鋭角強めのデザインが多い。もうちょい緩いのが理想なんだが、見渡した限りでは Ibanezのショートティアドロップ(上中)と K-Licksのスモールティアドロップもしくはレインドロップ(左上)くらいかな。上の3つね。先述のポールギルバートモデルはショートティアドロップ型で上段真ん中と同じ。右上は僕がカットした物でやっぱ緩めが好きみたい。

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 そして大きさ。縦横の長さです。特に縦。元々使っていたJIM DUNLOP TORTEX JAZZ III (ジムダンロップ トーテックス ジャズスリー) Pitch Blackはかなり小さいサイズで、小回りは非常に良い。反面あまり強いピッキングには向いてない。てか持ち方もあるが小さすぎてスっ飛ばしやすい。
 このJAZZ IIIよりもちょい大きめってのがあまり無くてオリジナルを作りたい一番の理由かも。後半の各ピック紹介ではサイズと素材を載せておくのでご参照ください。

 しかしこの理想的な長さって短く持つ時と長めに持つ時とで1mmくらい変わるのではないかな。この辺の兼ね合いをクリアするサイズが難しい訳で、今の所26.5mm~27.0mm くらいがどちらの持ち方でもいけそうな長さと感じてるが、この部分で近いモデルがあるのは先述の2メーカーだけみたい(K-Licks:26.3mm Ibanez:27.4mm)。
 27mmはかなりマイノリティーらしい。

 ね、意外と選択肢無くなっちゃうでしょ?。

 で、最後に素材。ここはそれほど重要なポイントではなく、弾き心地やトーンに違いは出るもののそんなに極端に好みが分かれる程ではないかな。しかし、やはり比べればこっちの方がとかあっちの方が云々出てきます。
 今回チョイスしたピックは素材別でセルロイド、ポリアセタール、ポリカ―ボネイト、ウルテム、Tritan™ INFINIX などなど。モデル別で14のピック(追加してます)について載せてみたので、同じような嗜好の方には参考になると思う。画像に厚さ表記の無いものは全て1.0mmです。
数値は厚さ以外は実測値なので、多少誤差あります。

それではご覧下さい。


まずはピック界の超大御所 JIM DUNLOP からいきますか。
TORTEX Pitchblack JAZZ III 1.0mm
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 TORTEXという材は薄い割に硬い(気がする)。分類ではデルリン(ポリアセタール)になるらしいが、セルロイドに有りがちな削れた時の荒れ感が少なく弦への当たりも滑らかなのが良い。弦移動もスムーズ。
 JAZZ IIIというこの形のシャープな先端は音もクッキリなので、速弾きや音の分離が欲しい方には向いてると思う。
 このピック昔からあるけど、未だにファンの多い人気のピック。ただちと小さすぎる気もしてる。


ULTEX JAZZ III 1.38mm
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 今大人気の素材ウルテムを使用したJAZZ III。ウルテムは爪に近いニュアンスが得られるとの謳い文句が有名だが、音としてはとても品の良いキラッとした音がする。実際落とすとキランていうし、人工象牙もこんな感じの音するから系統としてはちょっと近いのかも。
 落とした音はいろいろ教えてくれる。例えばセルロイドや普通のプラスティックは落とすとペカンてな音がする。良くも悪くも素朴な音。片や硬い素材はキンってニュアンスが加わって、それらはギターの音にも出るのでチェックしてみてね。
 ウルテムは個人的にはそのタッチの良さが気に入った。適度に食いつき適度に離れる感じが実に使いやすい。TORTEXよりも良いかも。人気の理由はそこにあるんだろうね。
 ウルテムは各メーカーからラインナップされているのでとても選びやすいピックでもある。ただし、このULTEX JAZZ III はなぜか厚みが1.38mm (実測1.3mmだった)の1種類しかない。ティアドロップは1.0mm含め数種あるのに。


ULTEX JAZZ III XL 1.38mm
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ノーマルJAZZ IIIをちょっと大きくしたXLシリーズ。ティアドロップに近いサイズで先端はJAZZというハイブリッド的なヤツとも言えるが、これもなぜか厚みは1.38mmのみのラインナップ。ティアドロップにはSHARP ていう尖ったのがあるので、厚みを選びたい人はそちらのがいいかも。使った感じはULTEX JAZZ IIIと同じで、ちょっと長めに持つのに良いサイズ感。


FLOW GLOSS 2.0mm
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 最近流行りの厚めの形状。素材はULTEXらしいが、なんからしくないね。キレイ。色も違うし。
 JAZZ III XLと同じくらいのサイズ感で、厚さは2.0mm。グリップ部が窪んでるのが特徴。エッジはテーパー付いてるしピカピカなのでピッキングは滑るよう。
 これを滑らかと取るか掴みが無いと取るかで好み分かれそうだが、スピードを求めるなら他のモデルよりも強いと思う。
厚さは他に3.0mmがあるが、同じ色なので混ぜると危険。
 他にフラットでエッジのみテーパードのFLOW Standard があって、そちらは厚みも0.73からある。
 

D'Addrio
NYLPRO plus 1.4mm
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 ここから違うメーカー。ちょっと珍しいかも。
 ダダリオと言えば弦のイメージだけど、ピックもあるんです。これのどこに引っかかったかと言うとそのサイズ。27mm弱と個人的に理想の数字。JAZZ IIIよりも1mm程長いこのサイズはあまり無い。
 材質はナイロンにグラスファイバーが混ざってて厚みもあるし硬い。音もナイロン特有のウォームトーンが少し締まった感じで、ダンロップの赤JAZZと似たような印象だけどより硬い。青い普通のNYLPROはナイロンだけなので、そっちの方は馴染みの手応えなのかも。
 まあ硬けりゃいいとも思ってないが、このサイズ感はとても好み。厚みは1.4mmのみ。


PLANET WAVES
BLACK ICE 1.1mm
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 24/01/19追記 耳慣れないブランドに思う方も多いかもしれないが、ダダリオのサブブランドです。
 現行品は若干シェイプが違うかもしれないけど、いわゆるジャズ型でダンロップより微妙に大きい。NYLPROよりも長さがあって、Ibanezのスモールティアドロップと同じくらい。ただジャズ型特有のなで肩シェイプなので、横幅はそんなに広くない。ホントJAZZ IIIを一回り拡大したような形状。
 素材はおそらくポリアセタールだと思うけど、かなり滑りが良い。ウルテムと同じような滑らかさ。ただウルテムよりトーンは甘めなので、バイト感が邪魔に感じる人には良いかも。


MASTER8 JAPAN
INFINIX JAZZ 1.0mm
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グリップ部分にザラザラの滑り止めがプリントされているのが気が利いている。素材は独自のINFINIX という材で、透明だし音の感じからはポリカーボネート系の印象。パキッとしたトーン。姉妹モデルにINFINIX-Uというのもあって、コチラはウルテム配合らしいけど、音の個性ではノーマルINFINIXのが印象的だったかな。
 コチラの先端はかなりの尖り様でサイズは結構大きめ。このデザインは他メーカーも採用してて、使ってるアーティストも結構多い。
 ラインナップは豊富でトライアングル、ティアドロップもあるし、厚みもかなりの幅があるが、どれも先端が超尖ってる所に主張を感じる。


ESP
PJ-PSU10 1.0mm
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先のMASTER8とほぼ同じデザインで、コチラはウルテム。やはりプリントは滑り止めになっていて、安定の良い使用感。
 MASTER8とは兄弟かってほど似てるけど、近年のハイエンド系ギター同様目指す所が同じ"ポテンシャルの向上"なんだろうね。個人的にはとても良い印象。
 ウルテムなのに色が違うのもイイ。厚さは3段階で3色あるが、JAZZの1.0はオレンジ。他の形状も有り。

Ibanez
kaleido CP16H 1.0mm
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さっきから話しに出てきてるショートティアドロップがコチラ。普通のティアドロップが30mm前後だから8%くらい短いのだか、肩があるし幅はそれなりのサイズ。
 素材はTritan™というピックとしては新しい素材。コポリエステルを使用とあるが医療用などの安全性が評価されてる材質らしい。
 他、高耐久や透明度が高い等の特徴があるけど、使った感じはギラギラしない軽めの音でセルロイドの従兄弟という印象。
少し柔らかく感じるけど、ロックウェル硬度はそれなりに高いので曲げとか割れなどの面ではセルロイドより強いみたい。
 まあ、なによりプリントが美しい。柄は豊富。


Paul Gilbert 1000PG 1.0mm
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言わずと知れたポールギルバート氏のシグネイチャーモデル。こちらもショートティアドロップ。厚さは1.0mmのみ。5色。
 材質は基本セルロイドだけど、赤いヤツはPVC(ポリ塩化ビニル)。セルロイドならではのこのパール柄は最近では珍しいかもしれない。
 使用感は先端角度がやや広いデザイン故か弦の離れが速い。あと実寸の割に大きく感じるのは肩があるからかな? 弾きやすさなどトータルのバランスはとても良いと思う。
 音は普通というか基本中の基本の音。セルロイドは皆そういう物。


JTC1R 2.5mm
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2023/11/10 追加しました。
 IbanezとJTC(ジャム·トラック·セントラル)とのコラボ商品。JTCはオンラインレッスンサイトで、そこのアーティストと試行錯誤を重ねて完成させた一品。
 厚さ2.5mmのショートティアドロップという事で最初スルーしてた所、手にする機会に恵まれ採寸したら、他のショートティアドロップ(ポールギルバート等)よりも長さで1mm近く小さかった。
 素材はTritan™(コポリエステル)。素材自体はちょっと軟らかいみたいだけど、2.5mm厚とテーパードエッジで撓りは少なくアタックも甘くならない。思ったよりも弦離れ良く
かなり弾きやすい。
 面はフラットでグリップ部にラバーの滑り止めもある。あとカッコ良い。
 

K-LICKS
SCALE CHIP Raindrop 0.85mm
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気鋭のピックメーカーK-LICKSさんのピックで個人的に一推しなのがこのシリーズ。ポリカーボネイトに若干のナイロンが配合されている素材。
 音は硬めでパンチもあり明るい感じ。これはサイズちょっと大きめだけど、他のジュラコンやナイロンなどのシリーズでは26〜27mm前後のデザインもある。
 厚みは0.85mmとやや薄いんだけど、ポリカーボネイトはかなり硬いので、セルロイドの0.88とかよりは張りのある音が出る。アコギにはかなり良い。
 そしてポリカは透明素材なので、ヴィジュアル面も魅力。ここは個人的にツボ。なんだかんだ言っても最後はヴィジュアル。同じ性能ならカッコイイ方を取る。


SCALE CHIP JAZZ Large
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同じくK-LICKSより同じくSCALE CHIPのJAZZタイプのラージ。JAZZと言ってもサイズとしてはティアドロップに近い大きさで、先に紹介したMASTER8Japanに近い形。
素材はポリカーボネイトとナイロンの混合で、個人的にはこのトーンはかなり好き。
レインドロップの方は厚さ0.85mmだったけど、これは1.0mm。先端は僅かにテーパーが付いているので0.8mmくらいだけど、あまり薄い感じはしないかな。
ロゴがエンボスで滑り止めにもなっているのも良い。が、やっぱりカッコイイ。


STANDARD-J 旧タイプ 1.25mm
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ポリカーボネイトのJAZZタイプ。ダンロップJAZZ IIIに近い形で厚みは約1.25。やはりテーパーが付いていて先端は1.0くらい。ダンロップのポリアセタールと音の違いだけを比較出来るかなと思って仕入れてみたけど、小さくなると音の差は分かりにくいね。逆にタッチの違いがわかりやすかった。
ポリカーボネートは摩擦係数ではポリアセタールよりも僅かに数値が高い。そのせいかやや食い付きが強く、ポリアセタールがあっさりだとするとポリカーボネートはしっかりみたいなイメージ。この辺が音に現れてるのかも。


ROUND-J 1.0mm
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もう一つJAZZタイプ。これもポリカーボネイトなんだけどラインナップにはポリアセタールもある。あとシェイプがちょっと違う。グリップ中央が凹んでいてエッジにはテーパーも付いている。最大厚が1.0mmなので、使用感としては気持ち薄めかな。先のスタンダードJAZZ型よりもポリカらしさが強く出ている印象。
ただ薄いと言っても速弾きに向いてない訳ではなく、張りのあるアタック音は厚いピックでは出ない分、速いフレーズでも分離が良い。
この色は半透明の赤。


Raindrop ROUND-RD 1.25mm
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今回の中では個人的にかなり理想のシェイプ。先端の形状や長さなど、実にイイ感じ。
厚みは約1.25mmとなっているものの、グリップ部の凹みがちょうど人差し指の先の辺りにあって、更に先端にかけてテーパーが付いているので1.0mmに近い感じもするが、タッチは厚いピックという独特の印象。
素材はポリカーボネイト100%。


Killer Guitars
高崎晃 氣  0.8mm
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LOUDNESS 高崎晃氏のモデル。意外と薄い。ピッキング強いのかな。少し長めに持って(深く当てて)カッチリ弾くなら硬いピックは使いにくいから。素材は表記が無かったけど、たぶんポリアセタール系。
 サイズも大きめ。グリップもたっぷりある。先端も緩角でハード系のギタリストには珍しいタイプのピックだけど、これがスタイルという良い例。


PICKBOY
Vintage Classic Nytro 1.0mm
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今回の話しの趣旨とは一見全く絡まないんだけど、サイズ的には30mm以下でMASTER8やESPのとほとんど変わらない。先端が少し丸いけど角度的にもほぼ同じ。
 ただ使用感で言えばエンプラとは違い、実にスタンダード感のあるピック。セルロイドの特徴だろう。ポールギルバートもそういう所ある。
 名前の表記はVintage ClassicがシリーズでNytroは柄らしい。他にパールとか蓄光(!)なんかもある。
 色柄豊富でなんだか懐かしい感じさえする。べっ甲柄とかたまらん。


GP-99R 1.0mm
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同じピックボーイから。こちらはウルテム素材だけど、メーカー表記はハイモジュラスP·E·Iとなっている。よくわからないが復元力の高いポリエーテルイミド(樹脂の名前)という意味らしい。ウルテム(某樹脂メーカーの商品名)と言わないのはやっぱ何か変えてあるのか、それとも商標的なものか?
 まあいずれにせよあの系統の音だが、少し違うのはエッジにテーパー処理がされていて、他のウルテムよりもカリンと硬い音がする。少し薄いピックにあるアタック音の特徴が1.0mm(実測では1.15mmあった)のピックから出てくるのはなんか不思議だが、これはこれで魅力になり得る音。
 サイズはVintage Classicと同じだけど先端はより鋭い。


B.C.Rich
JURATEX JSJ-10 1.0mm
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 これはもう販売されてない模様。以前使ってて、いわゆるJAZZよりも大きくティアドロップよりも小さいサイズ。先端はシャープでJAZZ IIIと同じくらい。材質はジュラテックスというくらいだからジュラコンなんでしょう。ポリアセタールです。
 昔使ってたと言っても、段々そのままではではなくグリップを少しカットして使うようになってしまった。一回り小さくね。先端もちょっとだけ鈍角に。それが今の理想のサイズになっている。
 ポリアセタールの音はちょっと洗練されてて、サラっとした感じが好き。セルロイドとウルテムの中間という認識で良いと思う。


 以上、チョイと脱線しながらの速弾きピックの旅でした。
 
 素材と形と長さと厚さ。これが判ればもう迷わない!と言える内容になったかな。
一応セルフチェックはしたけど、もしかしたら編集するかも?

その節はよろしくお願いいたします。
それでは。

# by Rune-guitar | 2023-11-09 03:11 | guitar repair
 最近ピックについていろいろやっております。昔からピックについては形だの硬さだの材質だのトッカエヒッカエやってたんですが、ここしばらくはずっとJIM DUNLOP TORTEX JAZZ3 1.0mm で落ち着いてました。長さ25.8mm、厚さは1.0mm。かなり小振りなサイズですが、ダンロップでは定番の形状です。
(広告を含みます 画像クリックでサウンドハウスさんへ) 

 僕は80年代ギターヒーロー全盛期出身、代表的なギタリストといえば10人や20人30人軽く挙げられる世代です。ジャンルで言えばハードロック、へヴィーメタル。長髪のコワそうなあんちゃんバンドが次から次へアルバムをリリースしていた、今では想像も出来ない良き時代です。
 その頃のギターヒーローはテクニカル系の方が多く、エディーヴァンヘイレンやイングヴェイマルムスティーン、ポールギルバート、日本人ではラウドネスの高崎晃さん他いわゆる速弾きギタリストがいっぱい。当然その頃にギターを始めた15かそこらの子は結構な確率でその洗礼を受け、それぞれ神と崇めるギタリストに日々大半の時間を費やす事に。まあホントいい時代でした。

 今でこそ速弾きテクニックはジャンル問わず極普通に皆さん速くなってますが、それだけに何方もピックにはかなりこだわりがあると思われます。もう努力とかそういう次元じゃなく、使えるものはなんでも使う。それこそ科学的分析も必要なレベルの速さと正確さ。加えてフレーズの複雑さも相まって相当な難易度になってる訳です。その視点から見るとピックの重要さは今一際クローズアップされてると勝手に思う訳でㇲ。

 という訳で今回のお話しは速弾きに特化したピック探しにちょっとでも役立てばと、その形、硬さ、材質などについて見解を述べてみたいと思います。まだお気に入りが見つかってない方に届きますように。


 ではまず速く弾くという動作に必要なものを考えてみましょう。普通ピックを持つ手はブリッジに軽く腰掛けて、ある程度固定された状態で弾きますね。ブリッジミュートの為もあるけど、やはり浮かせた状態だと狙いも定まりにくいし。
 しかしあまりガッチリ座ってしまうと弦の移動がやりにくいので、軽く弦の上を滑るように移動したり腕や手首や指先も連携して次の音までの時短を図る訳です。そしてこの指先の動きを活かすのに必要なのがピックの大きさなんです。いや小ささと言うべきか? 


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 ギターを始めたばかりの頃はよく大きめのピック(トライアングル、オニギリ型)を薦められますがあれはしっかり握り込みやすいからで、主にコードストロークにウエイトを置いています。しかしある程度慣れてくると今度はその大きさが邪魔になってきたりします。弾き方に幅が出てくると、もっと小回りが効く方が便利になるから。
 そこで次に選ばれるのがティアドロップという形。おそらくこれが一番市場に出回ってる形状ではないかと思うけど、これでもまだ大きいと言う方が選ぶのがジャズ型。最初に出てきたヤツです。

 このジャズ型が速弾き系に人気がある理由はおそらくその先端の鋭さ。前述のトライアングルやティアドロップよりもかなり鋭い。もちろん小ささもそうなんだけどそれは小回りの方で、鋭さは弦に引っかかる量とトーンに関係します。
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 まず先に小ささについては好みにもよるのだけど、このサイズともなると”握る”というより”つまむ”に近い持ち方で、指先、特に人差し指でコントロールするピッキングに向いてます。指先でクルクル円を描くような動作故にサークルピッキングと呼ばれる弾き方にはうってつけ。腕や手首の動作と合わせて、かなり速い移動にも有利な形状です。

 そしてメインの要素、先端の鋭さなんですが、素早く次のピッキングに移るにはピックが早く弦から離れてほしい訳で、弦に当たってるピックの量を出来るだけ少なくしたい。つまり浅く当てたい。しかしティアドロップなど先端の丸いピックを浅く当てるとトーンが甘くなる。これは厚みのある(だいたい1.3mm~)ピックも同様。丸いものが当たると丸い音になるみたい。
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 そこで短く当ててもしっかりアタックのある音を得られるよう先端を鋭くしたのがJAZZという形状。この呼び名はたぶんJIM DUNLOP の商品名なんじゃないかな。もはや形の名前になってるけど。


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 この弦とピックの噛み付き具合、離れ具合は形状に加えて厚み(硬さ)も影響している。厚みがあると音が甘くなると言ったけど、逆に薄くなるとアタックは良いが硬さが弱まるのでピックがしなって弦にくっついてる時間が長くなる。ピックが負けてる状態。
 この境界線は約1mmと個人的に感じてます。アタックもあり弦に負けない硬さ。このバランスが一番良いのが約1mm~ではないかと。
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 もちろんこの硬さは厚みだけではなく素材そのものの硬さもある。最近の素材は”エンジニアリングプラスティック”という高性能プラスティックが使われてて、調べると硬さや摩擦係数なんかがちゃんと出てくる。まあ樹脂メーカーによって微妙な違いがあるので素材の名称で質を判断してはいけないが、傾向を知るくらいはよいと思う。
 参考までに手持ちのピックをいくつか挙げてみよう。

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 一番名前が売れてるのはポリアセタールだろうか。デルリンやジュラコンとも呼ばれてるがこれは樹脂メーカーの商品名で、素材としては同じ仲間の樹脂なんだそうだ。細かいコト言うと違うみたいだけどほぼ同列でよいと思う。
 特筆するのは摩擦係数の低さ。滑りが良いと言う事はつまり弦離れが良い訳で、コレを狙った素材のチョイスは最早スタンダードになってる気がする。サラサラした表面で乾燥肌の人は滑りやすいのかもしれないが、ペタペタよりも僕は好き。厚みも1mmで丁度良い硬さになる。


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 もう一つ注目してるのがポリカ―ボネイト。パキンとした硬さが魅力。昔AppleのiMacが半透明のスケルトンカラーで人気だったけど、あれポリカ―ボネイトね。ああいう筐体なんかにも使われるエンプラだそう。
 もひとつ魅力はその透明性。カラフルな着色が可能で、まるでキャンディーみたいなルックスは正直弾き心地と天秤掛けてしまう。
いや、別に弾き心地が悪い訳ではない。どれが良いか迷ってる時にヴィジュアルが優るのはとても大事なこと。


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 最後に今流通しているもので特に人気なのがウルテムという素材。爪に近い素材とか言われるとなんだかすごく良さそうに感じるが、ポイントはそんな事ではない。むしろだから何だという程度。ウルテムの魅力は硬さと滑りの良さが同居している所。同じ1mmでも硬い方じゃないかな。摩擦係数については数字が見つからなかったけど、体感では結構離れが良い。ウルテムに限らず樹脂の種類によってはガラスが混ぜてある物もあるそうで、その辺も関係あるのかも。
 実際弾いてみると判るがやはり滑らかという印象で、そういう所が人気なんだと思う。ちょっとゴムっぽい黄色い見た目が特徴で、製品としてもすぐウルテムとわかるので探しやすいが、床に落とすとメチャ探しにくい。
 因みに画像の左側のピックは右のを小さくカットした物なので、これは売ってません。ダンロップからは1.0mm厚のジャズ3は出てないので比較の為に加工しました。


 さて、今回の話しはお役に立つでしょうか。ウチのブログは製品の紹介よりか考え方についての話がメインなので、サウンドハウスさんとかで商品見ながらそれがどんなヤツなのかをニヤニヤしながら推測するのがおススメです。

 それではまた。

# by Rune-guitar | 2023-11-02 15:10 | guitar repair
フレットワイヤーについて_c0179274_11031734.jpg
 ギターの部品は基本消耗品です。弦はもちろんナットやアコギのサドル、ペグなんかも寿命は長いけど消耗品ちゃ消耗品です。そして本日のお題、フレットもこれは紛れもなく消耗品です。見た感じ取り外せなさそうだし金属だし、交換するものなのかも疑わしいですがペグよりは寿命短いです。弾き方にもよりますが、早いと2〜3年くらいで交換になる方もいらっしゃいました。今回はそんなフレットについてのお話です。

フレットワイヤーについて_c0179274_11045478.jpg
 フレットを交換するまでには前段階があって、まずよく押さえるポジションから減りが目立ってきますよね。そのまま使い続けるとある時点で音や演奏性に支障が出てきます。あまり使わないポジションの方が高いので音がバズる(ビビる)。チョーキングした時に凸凹感が気になったり音が途切れたりなどなど。
 この場合まずはフレットのすり合わせで対応する事が多いです。均一にならしちゃうんですね。当然高さは低くなりますが、元の高さと減った量との差があまりないとか、元の高さがそれなりにあるワイヤーだった場合はこれでOK。
 ところが元から低いワイヤーだったり減りがあまりにも多いと、すり合わせた後が非常に弾きにくくなる事があります。この辺は数字で表した方がわかりやすいかな。
フレットワイヤーについて_c0179274_11094615.jpg

 フレットの形状はだいたい半円型をしているものが多く、幅と高さは直径と半径の関係になってます。つまり幅(width)2.0mmのワイヤーは高さ(height)1.0mmといった具合。W:2.4ならH:1.2とだいたいそういう形になってます。
注:高さをクラウンと表記する事もあるようですが、個人的には形状をイメージしてしまうのでHを使ってます。
メーカーさんのサイトにはサイズが公表されてるので詳しい数字はそちらをご覧ください。終わりの方にリンク張ってます。


 で、みなさんが知りたいのはこの数字をどう見るかですよね。
 一般的によく言われているのは ”高さが低いと弦を押さえにくい” これが一番かな。弦を押さえる時に指板も押さえるから、チョーキングの時にはちょっと余計に力が要るとかビブラートかける時に滑りが悪いとか、バレーコードなんかもそうか。
 やはりフレットは高い方が弾きやすく感じますが、高さ故にスライド時に躓くという声もあります。加えて押さえる強さでピッチが変わりやすいというデメリットもありますが、これは慣れてしまえば大した事無いです。

 一方で幅はアタック音に微妙な違いが現れます。これは幅というよりも頂点のR(弧)の大きさとして見るべき。当然高さが上がれば幅も広くなる訳で、極端に言えばどんどん平らになっていくんです。
 そうすると点が面になるというか、弦が接している部分が多くなる。振動している最中にフレットに当たって、あまりに平だとシタールのようなミョ~ンという異音が出たりします。つまりはシャープさに欠けるトーンになる。
 まあこれがハードロックなどのディストーションサウンドがメインの場合はアンプからのトーンもあるからたいして問題にはならないし、逆に金属の質量が増えている分よりメタリックな音にもなっているので、デカいフレットの人気はそんな所でもあります。

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 僕の個人的なカテゴリ分けで言うとミディアムサイズのW:2.4、H:1.2が中央値で、それよりもアコースティックな感じや和音の分離を重視するならより細いサイズ。弾きやすさや倍音の多いトーンが欲しいならより太いワイヤーをお勧めします。細い順にナロー(W:2.0、H:1.0〜)、ミディアム、ミディアムジャンボ、ジャンボ、エクストラジャンボ(〜W:2.99、H:1.47)なんて呼んだりもしますが、結構適当なので数字の方が間違いないです。
 また、サイズには幅と高さの他にTang(タン)という部分の厚みがあります。足とか呼んでますが指板の溝にはまる所ですね。ここは僕ら施工側が気にすればよい所なのでプレイヤーの方にはあまり関係ないですが、ミリ、インチ含めて何種類かあり、ギターとの組み合わせによってはおすすめしないパターンもある事は知っておいて損は無いです。
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 話しを戻して肝心の弾きにくくなる高さはというと、僕は0.6mmで交換を勧めています。例えばすり合わせを繰り返して現状の高さが0.7くらいだった場合、もしくはあまりに減りが大きい場合は、完了後の高さが0.6を切る事もあり得るので、そこはあらかじめお話ししておきます。減りは消えても弾きにくくなってしまうのでは意味無いし、またフレットの頭もより平らに近くなっていくので、シャープさも欠けていきます。フレットの寿命はそんな所が判断材料になってる訳です。

 余談ですが、よく見るusedでフレット残り何割とかの表記は元の高さが判らない事が多いので、見た目どのくらい減ってるかをイメージする方がリアルなんじゃないかと。元が1mmと1.4mmでは同じ割合でも実用では判断が分かれます。


 では、いざフレットを交換することになったら何を考えればよいか? 元と変わらないのが良ければ、同じサイズの物でと伝えればだいたい間違いないです。幅から元の高さは決まるので。
 しかしたまにちょっと特殊なワイヤーもあるので、こんな風に使いたいとイメージなりを伝えるのも良いです。こちらからおススメも出来ますし。
 たとえばジムダンロップの6105というワイヤーはW:2.29×H:1.40と、幅の割に高さのあるタイプです これは高さは欲しいが音はシャープさが欲しいなんて場合に選ばれる形状で、スティーブヴァイの使用で有名になったワイヤーですね。
 このタイプはすり合わせで高さが低くなった場合に元が判断しにくいので、サンプルから確認して選んでいただく事が多いワイヤーでもあります。
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 6105に限らず好きなアーティストが使ってる物や、好きな音楽に向いている物という見方も良いと思います。アコースティックギターなど音の粒がハッキリ出てくれた方がよいなら細目で、チョーキングもしないならナロー一択でしょうし、歪んだトーンでよりハードなサウンドならジャンボはやはり似合います。
 いずれも音と演奏性のバランスで考えると、好みから理想のワイヤーを絞り込めますよ。


 それともう1点、音にも演奏性にも関係するのが材質です。一般的には18%ニッケルシルバーというのが使われてますが、最近ではステンレスがいいとか聞いた事ないでしょうか。本来は錆びないのでいつも表面がスベスベして滑らかな弾き心地が売りだったんですが、その硬さ故に音も硬い。それもかなり。
 随分前になりますが市場に出た当初はかなりジャンルを選んだワイヤーでした。しかし最近では硬さを調整したステンレスワイヤーも多くなってきて、音色面でも選択肢として十分な存在になったのでどっちがいいか迷う事も。
 また硬度次第ではありますが、寿命が長いのもメリットとして大きいです。とにかく減らない。硬いヤツは軽く倍以上は持ちます。交換時にはやや割高ですが(施工が大変&工具が持たない)、長い目で見るとコスパ高いです。
 
 
 最後に主なメーカーの特徴を挙げておきます。参考にしてみてくださいね。

国産のフレットメーカーで、種類は多くはないが絶妙なポイントを押さえたラインナップ。修理用に足の幅や高さを微妙に変えた型もあるので、僕にはとてもありがたいメーカー。国産ギターによく使われているワイヤーです。(今は国産ギターが少ないので微妙な表現になってしまうが)

アメリカのスチュワートマクドナルドというギターパーツや工具などの通販サイトで、オリジナルのフレットワイヤーがラインナップされてます。僕の所では#147、#152をよく使ってますが、60年代ギブソン用とかバンジョー用なんかもある。足がインチサイズでしかもちょっと太くなってるので、USA物のリフレットには相性が良い。

交換用フレットワイヤーの老舗みたいなメーカー。ジムダン6100や6000といえばイングヴェイ他多くのハード系ギタリスト御用達のジャンボフレットの代名詞。とりあえずデカいフレットの走りですが、ステンレスではないものの硬度が高く(普通の硬度もある)、その長寿命と演奏性を知らしめたメーカー。
サイズのラインナップは豊富だけど入手となるとやや限定されるかも。

日本屈指のカスタムギターメーカー。オリジナルパーツはこだわりの塊で、トレモロユニットやジョイントプレートに加え、ステンレスのフレットワイヤーは人気商品。硬さ違いのスピードタイプとウォームタイプがある。ウォームタイプはニッケルシルバーとの音の隔たりが少ないので、錆びないのはありがたいけど音が変わるのはイヤという方にはお勧め。リンクはステンレスフレットの方です。

おそらく今一番名前を聞くフレットメーカー。サイズ的にはジムダンの何々タイプみたいに、形状はほぼまんまのものが多い。ニッケルシルバーとステンレスの2種類があって、人気に火がついたのはステンレスの方から。そのステンレス、硬さはあるのだけど音に影響が少なく、ギラギラした感じがあまり無いのでアコギに打つ人もいるくらい。立ち上がりや切れが良く、上手くなった気にさせるワイヤー。因みにウチのオリジナルギターは47095のステンレスを使ってます。


 さてさて今回はお役立ちらしい話になったのではないかと。フレットは長く使うと必ずといっていいほど交換時期が来ます。それは同時にネックのちょっとした歪みを取るチャンスでもあります。なので交換後はまるでギターが生まれ変わったようにも感じるくらいのリペアになるので、交換するワイヤー選びはじっくり検討してください。この時が結構たのしいので。

それでは。


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# by Rune-guitar | 2023-10-09 11:34 | guitar repair

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