人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

Rune guitar

runeguitar.exblog.jp

ギターリペアと日々のコト・・・

 おかげさまでオリジナルキーホルダーが好評であります。特に作りの部分でお褒めの言葉を頂けているのは技術者冥利に尽きますな。嬉しいかぎりです。ご購入いただいたみなさまありがとうございます。まだ届いてないお客さま、来週早々まとまった出荷が出来ますのでお待ち下さいね。

 しかしこのキーホルダー、ほんと通常のフレット打ちなんかとやってる事は変わらないので、ある意味

”これが僕のリフレットの腕前です” 

と言っているようなもの。おいそれと手は抜けないのだった。だが数を作ってみて初めて結構大変な仕事になっているコトに気づき始めたところである。正直ここまで気に入ってもらえるとは思ってなかったのでね。う〜む、どうしよう。

 日中は通常の業務があるので、作業はもっぱら夜中になる。まあ残業ってとこ。もちろん食事やらなんやらで21時すぎから作業場に戻る訳だが、午前0時を回る頃にはもう考え事とか思考が違う方に行っちゃってて、そんな時にこんな物を作ってしまったりする。
まあ、可能性のひとつとして。_c0179274_23082585.jpg

 お〜メイプル指板?...って思うでしょ?。影見て、影、なんか変だべ。そう、スキャロップなのである。
 
まあ、可能性のひとつとして。_c0179274_23090854.jpg
 もちろんコレは試作品。というか作ってみただけで、販売用の品ではない。前によく来ていただくお客さまに自分が使ってるキーホルダー(画像のローズの方)を見せたら、その方はアコギが好きなのでマーチンのD-45みたいなのがイイって。エボニー指板にヘキサゴンのインレイ。セルも巻いてね。ひ〜っ。今、ちょっとその体力無いなあ...。

まあ、可能性のひとつとして。_c0179274_23102284.jpg

 ん〜、でも指板を削る体力はあったみたい。日々ちょっとづつだけど気分転換的に作ってたら出来たぜい。


まあ、可能性のひとつとして。_c0179274_23093439.jpg
 よく見るとフレットも太いでしょ。こりゃあもう”あの方”ですわ。ね、指板だけ、しかもミニチュアみたいなのからさえ連想されるってあの人やっぱスゴイよ。うん ”俺様”バンザ〜イ。あ、僕の事じゃないですよ。”俺様”ね。


まあ、可能性のひとつとして。_c0179274_23114669.jpg
 むふふ..なんか笑っちゃうでしょ、本物のネックと比べると。親ネック、子ネックみたいな。でもこれ作るのはかなり手間。指板削って更に塗装までしなきゃならないからね。¥10,000くらいになっちゃうかな。現実的ではないね。

 夜中の作業は良くないわ。こういう金になんない事やりだすから..。だったら早く寝ろっつーの!


# by Rune-guitar | 2015-02-14 00:13 | guitar repair
指板型キーホルダーのお知らせ_c0179274_21071907.jpg
  前回ご紹介したオリジナルキーホルダー。facebookにもリンクしていた関係で、大変ご好評いただきましてありがとうございます。今、一生懸命作っております。本業もあるのでちょっと大変になってきましたが頑張りますです。
 でもホントありがたいです。ご注文いただいたみなさま皆いい方ばかりで、お待たせして申し訳ないです。上がり次第順次お出ししますのでよろしくお願いします。

 そんなこんなで、今後の管理の為にウチのweb shopに掲載する事にしました。これなら順番も発送先も一括管理出来るので、間違いが無いからこちらも安心だしね。後は作れば良い。

 という事で、気に入っていただけましたら、ご注文はコチラ(http://runeguitar.cart.fc2.com/)からお願いします。

なんか2回続けて宣伝でゴメンなさい。次回はなんか書きますね。

# by Rune-guitar | 2015-01-25 00:53 | guitar repair

 新年あけましておめでとうございます。今年もRune Guitar Maintenanceをよろしくお願いいたします。


 昨年は消費税増税の影響で前半に仕事が集中し、その反動なのか後半はなかなか厳しい年でしたねえ。国.もいろいろ政策を打ち出していますが、僕等なんかには特に恩恵がある訳でもない、相変わらず大きな金を使う人達の為の案が多いですね。まあ、仕方ないですけどね。金銭感覚が全然違うんだから。


 さて、気を取り直して今年も頑張っていきましょう。昨年末から、急に思いついたキャンペーン(http://www.runeguitar.com/menu.html)をやっております。お近くにメンテナンスに出せるショップが無いなど、修理の度に宅配便をご利用になられてるお客さま限定。期間中、フレット交換を御依頼いただくとナット交換が無料になるというもの。ロックナットは対象外ですが、通常牛骨使用で¥5,400〜の修理なので、送料分以上にメリット出ます。しかも、修理代金¥20,000以上で復路の送料サービス(離島除く ゴメンナサイ)なので、遠ければ遠い程お得感がある企画。

 でね、今回これ用にオマケ作りました。いや、このブログ、正直これ見せたくて書いてるようなもの。コレです!じゃ〜ん!!


あけましておめでとうございます。&キャンペーンのお知らせ_c0179274_21071907.jpg

本物のギターと同じ作りになっとります。

あけましておめでとうございます。&キャンペーンのお知らせ_c0179274_21075893.jpg
ローズウッドと白蝶貝、ニッケルシルバーのフレットバー。

あけましておめでとうございます。&キャンペーンのお知らせ_c0179274_21082227.jpg
ちゃんと指板Rも付いてます。


 どう?自分では結構気に入ってるんだけど。実際の作業と同じレベルで作ってるので安っぽさは無いと思うぞ。もちろん一つ一つ手作りなので、材や雰囲気などちょっとづつ違う物が出来るので何がくるかはお楽しみに。評判良ければ販売用にも作ろうかな。

 ま、何はともあれこの企画、ぜひご利用ください。お待ちしております。


 あれあれ、まずは2015年一発目のお話しは思いっきり宣伝でした。重ねて今年もよろしくお願いいたします。


# by Rune-guitar | 2015-01-04 21:12 | guitar repair
 いつの時代にも都市伝説とか巷の噂とか、どこまでがホントなのか、いやそもそもホントなのかデタラメなのかさえ怪しい話はあるもので、ギタ−についてもそれは例外ではない。カクカクってシカジカらしいけど、どうなの?ってな質問はよく出くわすけど、正直 ”これこそが正解で他は間違ってる” なんてことはないと思う。
 確かに間違っている情報も紛れ込んではいるけど、正解については、見る角度が違えば答えも変わってくるというのが本当のトコロじゃないかしらん。

 今回はそんな ”これってどうよ” 的な話をいくつかしたいと思う。明らかに間違っている事例もあるので、初心者の方には何か参考になる話があるかも。いずれも僕のささやかな経験に基づく物の考え方の一例に過ぎないので、あまり裏を取ったりしないように願いたい。”ああ、そんなんも有り?”くらいに考えていただければ幸いである。

 では最近訊かれた話から。ペグについて。

 かつて、クルーソンタイプとロトマチックタイプではチューニングの安定性に違いがあるように言われてた事がある。クルーソンタイプはチューニングが狂いやすくてロトマチックタイプは狂いにくいとかいう具合に。これが最近でも話に出たので、これについて少々。
チューニングが狂いやすいのは誰のせい?_c0179274_23515208.jpeg
チューニングが狂いやすいのは誰のせい?_c0179274_23521090.jpeg
 この話は、かなり年季の入ったものには当てはまるかもしれないが、新しい物やまだガタの来てない状態では安定性に差は無いと思う。もちろん”ナントカタイプ”にもいろいろあるので、どっかの製品と日本が誇るGOTOHの製品を比較したら差が出る可能性はあるが、そうではなく、例えば共にGOTOH製のクルーソンタイプとロトマチックタイプで比べたら、ギヤ比とかグレードなど設計上における精度の違いはあれど、新品ならどちらもチューニングの安定性に差は無いんじゃないかな。強いて優劣を言うならペグそのものの頑丈さではロトマチックの方がタフ。ぶつけても結構平気だし。



 しかしこの話で問題なのは、チューニングが狂う要素は他にもたくさんあるのに、なぜかペグがまっ先に疑われる率が意外と高いコトである。本当の真犯人?は”弦の巻き方”が一番多いというのに!。これはかなりホント。
 この辺の一連の話はコチラhttp://www.runeguitar.com/SELFMAINTENANCE/anoakii.htmlを参照いただきたい。まあ、チューニングの狂いでペグが怪しい事ももちろんあるけれど、敢えて疑う順番を付けるなら

1位が弦の巻き方。2位がナットの溝(キツい、引っかかる等)。3位に弦そのもの(質とか折れ曲がりとか)。で、その次あたりにやっとペグって感じかな。

 その後もっと深みにはまっていく訳だがそれは置いといて、つまり結論は、ちゃんとしたペグならタイプでチューニングの安定性が左右される事はまず無い。但し、シャフトがガタついてくる頃にはロトマチックのが有利という程度だ。


 もういっちょペグ関連ネタ。最近各ペグメーカーではロック式ペグのラインナップは当たり前になって来た。スタイルとしてはペグの裏側からダイヤルノブを回して弦を固定するヤツが多い。確かに弦交換も楽だし便利。でも楽なのが売りって訳ではないよね。
 そもそもロックペグの狙いは、アーム使用時に弛んだ弦がキチンと元の状態に戻るよう、ペグポスト部への弦の巻き付けを無くす事。前述の弦の巻き方に対する究極の策になる。で、その辺を徹底すべく、ストラト系(段付きヘッドでペグ配置が片側6連右用)の場合、ロックペグへの交換時には、1、2弦用のストリングガイドも取っ払ってしまうという暴挙(!)も多くなって来た。
 しかし、ただ取っ払っただけでは1、2弦のテンションが弱くなってしまう。そこで、高音弦になるにつれてペグポストの高さを低くするという設計が主流になっている。これでいくらかでもテンションを稼ごうって訳。画像はGOTOHさんのH.A.Pという機能付きのマグナムロック。各ペグ毎にポストの高さを設定出来るのだ。
チューニングが狂いやすいのは誰のせい?_c0179274_23522533.jpg
 ちょっと補足しておこう。本来テンションとは”張力”、弦の張り具合を指すが、この場合はナットに掛かる圧力の意味も含んでる。ギタ−は2つの支点の間で振動している弦を音源としているが、その支点部分に付いている角度によって音色やサスティーンなんかが変わってくる。角度が緩いと弦振動はルーズなだるい感じになり、角度がキツいと振動はシャープになりハッキリした音になる。
 この弦の張り具合に関わる一連の事柄を全て、テンションが掛かってるとか掛かってないとか、キツいとか緩いとか、”テンション”という言葉を都合のいいように使っているのは僕だけではない...ハズだ。

 で、話を戻すとね、やっぱそれじゃ足らないと思うよ、特に1弦のテンション。ストラト系の段付きヘッドでは3弦でさえテンション不足気味なのに、更に細い弦と来ればより一層の角度が欲しい訳さ。テンション緩いとナット部で弦が鳴いたり、1弦なんかはピッキングの勢いでナット溝から外れてしまうケースもある。

 そんなこんな故、ストラトタイプのギタ−にロックペグを載せる場合、1、2弦用のストリングガイドは残しておいた方が無難である。不要なら引っ掛けなければよいだけの事だから。設計サイドが常に正しいとは限らないし、最終的に自分にとってはどうなのかで判断すべき事だと言える。

 てな訳でウチでは1、2弦のペグポストが低くなっていてもストリングガイドは付けるコトをお勧めしている。もちろん接触部分の滑りとかには気を配った上でね。


 最後に小ネタ。ペグを違うタイプに換えると音が変わるというのはホントである。但し、厳密には弦が巻き付いてる部分の質量が変わると音が変わるのであって、質量が同じならカタチが変わっても音は変わらない...と思う..変わらない..んじゃないかな...変わらないような気がする..かも? そんな気しない? あ、硬度とかで変わるかも...。

ん〜、こんな調子で次回ナットいってみっかね。

# by Rune-guitar | 2014-11-11 00:38 | guitar repair
 僕の工房は自宅直結である。自宅の壁にへばりつくように工房が建っているのだが、その自宅を挟んで反対側にあるのが僕のカミサンがやっている雑貨店 "neiro" である。webサイトはコチラ。http://www.neiro.info/
neiroについて(ウチの雑貨部門)_c0179274_19233784.jpg
 
扱っているのは主に手作りの服や、作家もののアクセサリーや小物関係。それと益子焼の器。他にもインテリア小物とか文房具とかキッチン用品とか靴下(そこいらの物じゃない)なんかもある。まだいろいろ細かい物もあるが、ちょっと紹介してみよう。


 僕は写真のセンスがかなり残念なので作品の写真はwebサイトを見ていただくとして、まずメイン商品のハンドメイドのリネン服について。リネンとは亜麻という植物から摂れる上質な繊維だそうだ。古い言葉ではこの糸をlineと呼んだそうで、それらの製品をリンネルまたはリネンと呼ぶそうな。(以上ウィキペディアより)まあ、とにかく上質な布らしい。ナチュラルというキーワードにビビッとくる女性にはとても人気のある布地で、1mあたりの単価は結構お高い。故にリネンの服は本来いいお値段なのがホント。最近○◯製の服にもリネンと表記されている物が多くなってきたが、neiroのはちゃんとしたトコロの品である。製作はカミサン。今まで何着作ったんだろう。正直大したもんである。




neiroについて(ウチの雑貨部門)_c0179274_19265684.jpg


 そして、意外にも?人気なのが益子焼の器。カミサンチョイスなので、いろんな器というよりは同じ毛色の器が多いが、ザラっとした土の感じが良く出ている器が多い。益子は”よしざわ窯”というところの器がオシャレな割にリーズナブル。結構品薄状態な事も多々ある。

 



neiroについて(ウチの雑貨部門)_c0179274_19271176.jpg
 まだまだいろんな品があってとても僕の言語能力では紹介しきれないので、興味ある方はサイトを見てくだされ。
web shop http://neiro.cart.fc2.com/もあるので、大事な方へのプレゼント選びなどに役立てていただければと思う。


 さて、次回はまたギタ−話でもと思っているのだが、ネタをどうしようかな。何か知りたい事あったらリクエストください。お待ちしておりまする。ではでは。





# by Rune-guitar | 2014-10-02 20:09 | いろんな事